カルチャー

GEEK WATCH中毒者の手記。Vol.1 

写真・文/ドナルドDEATH 

2021年10月29日

1969年SEIKOが世界初のクオーツ式腕時計を発売。デジタル腕時計の開発競争が激化すると、SEIKO、CASIO、CITIZENなどの日本の腕時計メーカー各社が凌ぎを削って、まだ見ぬ機能を腕時計にも盛り込もうとした。電卓、アラーム、バックライト、GPS、カメラ、タッチスクリーン….。今では携帯電話に装備されたほとんど全ての機能はこの時に開発されたと言っても過言ではない。GEEKとは変人、マニア、オタクを指すのだが、僕はこのデジタル腕時計戦国時代に生み出された腕時計たちの中でも特にぶっ飛んだ機能やデザインの腕時計をGEEK WATCHと呼ぶ事にした。

僕がこの底なしのGEEKな沼に足を踏み入れたのは5年ほど前。きっかけは些細な事だった。カスタムしたジュリー製作を生業にする僕はある日、腕時計をカスタムしてみようと思い立ちネットで調べて見たのだ。調べて見たらこんな機能の腕時計が! こんなデザインの腕時計が!とグイグイと引き込まれ、以來まだ見ぬGEEK WATCHを発見する為のパトロールが毎日の日課に。まとまった資料や文献がほとんどないので趣味でリサーチ、捕獲、写真を撮影し情報をまとめているうちに中毒は加速。はっと気づいた時には時既に遅し。自分が所有するGEEK WATCHを数えて見たらなんと700本を超えていた。完全なる病気…。お願いしている気心がしれた会計士には狂気の沙汰認定まで受けるように。前置きはこのくらいにして先を急ぐ。記念すべく第一回目は、「腕時計にこんな機能は要らない! 」中毒性が高いヤバ目なブツを紹介したいと思う。

↑トーキング占い機能付き。二つの銀色の電極を指で触るとその時の運勢を喋ってくれる。バンダイ製

↑腕に装着してパンチするとパンチ力&パンチスピードを計測してくれる。「足に装着するとキック力とキックスピードも測れます」と説明書にある(笑)。CASIO製

↑ロボットにトランスフォームする腕時計TOKIMA。バンダイ製

↑物に触らずに温度を図ることが出来る非接触温度計機能を搭載。CASIO製

↑内部にスピーカーが埋め込まれていてリズムマシーンやメトロノームとして使える。かつてTKこと小室哲哉がプロデュース。SEIKO製

↑左のボタンを押すと防犯ブザーが鳴る。うっかり電車で押すとえらい目に

↑脈拍を測るパルスメーター機能付き。CASIO製

↑小型ラジコン付き。子供に渡すとしばらく帰って来ない

プロフィール

ドナルドDEATH 

改造士、ジュエラー、GEEK WATCH偏愛家。ワタリウム美術館のミュージアムショップ地下中二階にて、奇天烈な改造見世物小屋+R.I.P. STOREを営む。様々なマテリアルや手法を組み合わせてジュエリー、腕時計、プロダクト、舞台美術などを制作している。趣味的に始めてどハマりしたGEEK WATCHのコレクションは今や700本以上。現在GEEK WATCH PEDIAなる本を製作しようと目論み中だとか。

Official Website
https://www.instagram.com/geekwatch_tokyo/