FASHION

実際のところ、みんなは何の時計を着けているんだろう?

先輩8人に聞いた時計の話。

2021.10.03(Sun)

photo: Naoto Date
text: Ken Miyamoto
edit: Kyosuke Nitta
2017年12月 848号初出
※時制は掲載当時のままです。

○大坪洋介さんのヴィンテージポパイウォッチ○

SIZE 32mm

’70~’80年代の後半にかけて、LAではヴィンテージウォッチが簡単に手に入ったんです。なかでも『WANNA BUY A WATCH?』というお店によく通っていて、日本に卸す仕事もしていたのですが、気に入ったものは自分用に(笑)。この時計もそのひとつ。小ぶりだし、今ではナイロンベルトを付け替えたりして、娘と妻も一緒に使う家族の時計になりました。ちなみに、11時17分になると、ポパイがほうれん草を食べて一番格好よく見えます。

プロフィール

大坪洋介

おおつぼ・ようすけ|ファションライフスタイル コンサルタント。1956年生まれ。当時、アメリカの企業がよく出していたキャラクターウォッチのひとつで、これは「K.F.S.」の刻印が入っている。

◯我妻 亮さんのSINN◯

SIZE 43mm

社会人になったときにちゃんとした時計が欲しいなと思い、狙ったのが値段的にギリギリ手が届く〈SINN〉のパイロットウォッチ。当時働いていたショップの仲間にその話をしたら、どこから聞きつけたのか代理店の営業マンが店まで訪問販売に来て、思わず購入。ドイツ軍に卸しているだけあり、多少ぶつけても壊れないし、傷も味わいになる。22歳の自分には高額でしたが、未だに現役なので、結果、良い買い物でした。

プロフィール

我妻 亮

わがつま・りょう|吉祥寺のセレクトショップ『softs』ディレクター。1974年生まれ。純正の革ベルトを英軍のナイロンベルトに変更。手の甲にリュウズが当たって痛いことに気がつき、右腕派になった。展示会など少し特別な日に装着。

◯江川芳文さんのエディ・メルクスウォッチ◯

SIZE 33mm

僕が好きなエディ・メルクスというロードレース界のヒーローの“ファングッズモノ”で、〈カーニバル〉をやっていた頃、友達がプレゼントしてくれました。ツール・ド・フランスで優勝すると使用を許される色をグラフィックに使っていたり、帽子もTシャツもですが、彼のグッズはどれもデザインが洒落てるんです。その道の人が見れば「あっ!」となるから自転車屋さんに行くときにさりげなく着けてます(笑)。

プロフィール

江川芳文

えがわ・よしふみ|〈Hombre Niño〉〈XLARGE PR〉ディレクター。1972年生まれ。スケボーや自転車に乗っているとすぐ壊れたり、なくしてしまうので10万円以上の時計には手を出したことが未だない。

◯西山 徹さんのアップルウォッチ◯

SIZE 42mm

2016年の誕生日にNIGO®さんが、僕が普段使っているエルメスのカードケースと同じ革色のベルトでプレゼントしてくれたんです。でも、アップルの純正のステンレススチールのベルトを付けたくなり、替えてしまいました(笑)。“パチッ”ていうマグネット式の装着感が心地いいんですよ。肝心の機能はまったく使いこなせてなくて、ディスプレイの変え方もよくわからずそのまま。今のところ、電話の着信がわかるだけで十分便利ですが、いつかはワークアウト機能を使いこなしてみたいですね。

プロフィール

西山 徹

にしやま・てつ|〈WTAPS〉ディレクター。1974年生まれ。今まではロレックスの「エクスプローラー」や「サブマリーナ」を着けることが多かったが、最近はアップルウォッチをメインで着用。

◯西條 賢さんのセイコー◯

SIZE 40mm

車もカバンも持ち物は基本的に道具として使っているので、時計も5万~6万円くらいの〈SEIKO〉を買うことが多いです。で、壊れるまで使う。これは西新宿にパソコンを買いに行ったときに店員さんに薦められて買ったら、深澤直人のデザインでシリアルナンバーが3番と、たまたま貴重なものだった(笑)。でも、あくまで道具だから仕事でも着けっぱなし。傷だらけだし、ベルトはすぐ臭くなるので3か月に一度は自分で作って替えてるんです。

プロフィール

西條 賢

にしじょう・けん|デザインレーベル「raregem」主宰。1967年生まれ。締め付けられる感覚が嫌いだから、ベルトは緩め。脂を染みこませたブライドルレザーを使用し、毎回、少しずつ改良を重ねている。

◯保里正人さんのチュードル◯

SIZE 34mm

15年前、ちょっと良い時計を買おうと探していたところ、自由が丘の雑貨店『six』で見つけたのがこの〈チュードル〉の通称“デカバラ”モデル。調べてみると、〈ロレックス〉の子会社でリュウズとケースは同じものを使っているのに僕でも買える値段。“ちょっと良い”のを探していた自分にはぴったりでした。今まではスーツを着るときなど、慎重に使うことが多かったですが、大人になったから、ナイロンベルトに替えてガンガン使おうと思います。

プロフィール

保里正人

ほり・まさと|神宮前のアンティーク雑貨店『サムエル.ワルツ』代表。〈ロレックス〉の「オイスター」のケースの魅力を広めようと低価格にして売ったのが〈チュードル〉。

◯西野大士さんのカルティエ◯

SIZE 30mm

PRのお手伝いをしている吉祥寺の『江口時計店』というアンティークウォッチ専門店で見つけた’90年代の〈カルティエ〉の「サントス-デュモン」。「タンク」は知っていましたが、さらに小ぶりで薄いフォルムに一目惚れ。1904年、ブラジル人の飛行士、サントス・デュモンのためにカルティエが世界で初めて作った腕時計というエピソードにもグッときました。スーツはもちろん、カジュアルな格好にも合うので、高価な時計のデビューにはぴったりです。

プロフィール

西野大士

にしの・だいし|「NISHINOYA」代表。1983年生まれ。国内外様々なブランド、ショップのプレスや、自身のパンツブランド〈ニート〉のデザイナーを務めている。

◯八木沢博幸さんのスマート・ターンアウト◯

本体は替えず、ベルトを替えて楽しむのが昔から好きなんです。ずっと〈TIMEX〉でしたが、今は2007年頃、NYの展示会で見つけた、イギリス軍のロイヤルアーミーウォッチをモチーフにした〈SMART TURNOUT〉。ケースが小ぶりだから自分の細い腕に合うんです。リボンベルトも同じブランドのものを17、18本持っています。時計を買うのは勇気がいるけれど、ベルトなら気軽に買えるからオススメですよ。

プロフィール 

八木沢博幸

やぎさわ・ひろゆき|セレクトショップ『CASSIDY』ディレクター。1956年生まれ。リボンベルトは少し汚れたら洗って、その日の天気や気分、服装によって取っ換え引っ換えするのが八木沢さん流。
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