LIFESTYLE

これDOW!?/スタッフトーク #5

No.10: 世界各国のカエルレコード。

2022.12.15(Thu)

cover design: Ken Kagami
narrator: Tomoe Miyake
edit: Yu Kokubu

 モノにフォーカスしたポッドキャスト『これDOW!?』。Spotifyには前回に続き、編集スタッフらによるレコードシリーズ第3弾が公開中! 今回は番組ナビゲーターである編集者・コクブユウさんも自ら、エストニア、オランダ、スイス等の主に生物学者らが録音/収録に勤しんだ『世界各地のカエルの鳴き声』(※購入物の写真はページ下にあり)を持参して4名でトーク! 奇、奇、奇妙〜だけでは収まらない五感を刺激するエクスペリメンタル・フロッグ・レコードの世界へようこそ、ポッドキャストの視聴は以下のリンクから! 

↓こちらの再生プレーヤーからも聴けます!

※ポッドキャスト放送中、レコードの楽曲の音源は流れません。ぜひ自分で探して聴いてみて!

– 今回のこれDow!? –

Shopping by Yu Kokubu
Item:
Frog’s Record

ロシアの学生向け自然科学教材シリーズ「Звуки животных для учащихся средней школы(動物の声)」。他に鳥類や魚類等があり、1980年にプレスされたのち’87年に重版。10インチってのも◎。No Artist『Голоса Земноводных』(Мелодия/1987年)
Dow カエル
こちらがオリジナル盤。No Artist『Голоса Земноводных』(Мелодия/1980年)
ニューオリンズの楽器発明家として、または妻と共にパペットマスターとしての顔を持つQuintronによるカセットテープ作品がレコードでも登場。版元<Skin Graft Records>の成り立ちがコミック出版社だったせいか作るレコードにも遊び心があり、これもハロウィンやホームパーティー用のBGM、というユニークでコンセプチュアルな一枚。Quintron『The Frog Tape』(Skin Graft Records/2005年)
アラバマ州タスカルーサで行われた一夜のコンサートを記録した本作。A4「Concerto For Active Frogs」に収録されているのはアメリカやメキシコに生息する蛙で『Sounds of North American Frogs(Folkways Records/1957年)』の録音から抽出してテープコラージュとして組み立てたもの。フランク・シナトラ「My Kind Of Town (Chicago Is)」や「Volare」の”呆れたアレンジ”他、Fred Laneのモノローグが秀逸。Ron ‘Pate’s Debonairs『Raudelunas ‘Pataphysical Revue』(Say Day-Bew Records/1975年)
「$UCKER $HEET」なる付属品も大変クールでとことん”モノ”としての魅力に溢れている。
もともとはブーメランの軌道の研究をする物理学者で、1980年代から電子音響装置の制作を開始したオランダのサウンドアーティスト、フェリックス・ヘスによるFrogsシリーズ。控えめなアートワークも粋。蛙レコードの入門編であり最高峰。Felix Hess『Frogs 4』(Not On Label (Felix Hess Self-released)/1985年)
自然に関する書籍、記事、録音を多数発表しているエストニアの生物学者Fred Jüssiがラジオ放送局員時代の1976〜86年に担当した『Looduse aabits』という自然のABC的な入門番組の為に録音した7インチ。挿絵はエストニアの画家でグラフィックデザイナーのMari Kaarma。クール。No Artist『Konnade hääled = Voices Of Frogs And Toads』(Мелодия/1986年)
他作品と比べて希少度は低く、お店によっては比較的安価で購入可能かもしれません。無くても困らない(全部そうか……)けど、もしも出合ったら買っておくのはありっちゃあり。Peter Kilham, Lawrence Kilham『The Frog Pond』(Droll Yankees Inc./1969年)
自然音の録音&解析で知られるケロッグ教授と師匠にあたるアレン教授による『Voices Of The Night』は、1948年にリリースされた同名作の改訂版。1948年盤には未収録だった8匹の蛙の声が追加。Peter Paul Kellogg, Arthur A. Allen『Voices Of The Night – The Calls Of 34 Frogs And Toads Of The United States And Canada』(Cornell University Records/1953年)
こちらはスイス産の自然科学レコード。タイトルは『動物の音から人間の音楽へ』。蛙以外の鳴き声も多数収録されているので聴きやすいかも。レコードというよりは音響解析等が記されたミニブックに7インチが付属している仕様といった感じでしょうか。品がありモノとしてとても好印象。Hans A. Traber, Ernst Lichtenhahn『Vom Tönen Der Tiere Zur Musik Des Menschen』(Pelca/1982年)
この盤ではA1「Tree Piece #34 ‘Frog Ostinato’」をぜひ。蛙の低い鳴き声が20秒毎に繰り返されるテープと、2、3、5、8、13とだんだん多くなる甲高い鳴き声のテープ(3分毎に1回に戻る)を同時再生し、演奏者は与えられたピッチと音素材で即興的にリズムをとり蛙のオスティナートと相互作用させています。蛙のジャケがちょっと……というあなたもパウル・クレーなら文句なしでしょ? Wendy Reid『Tree Pieces』(Frog Recordings/1988年)
おまけのカセットテープで締め! 楽器を演奏している蛙のアートワークが可愛いこちらは、タブラやコンガの手練として知られるマルチ奏者Benjy Wertheimerらが創設メンバーに名を連ねる国際的な音楽集団「Ancient Future」の2nd。レコードでも出ています。Ancient Future『Natural Rhythms』(Beauty Records & Tapes/1981年)

プロフィール

コクブユウ

編集者。POPEYE Webクリエイティブディレクター。「今京都にいるのですが、偶然入った左京区岡崎徳成町にあるレコード店『太陽』はとても素敵なお店でした。美空ひばりやシナトラなどを購入して帰宅。」

プロフィール

井出幸亮

いで・こうすけ|1975年、大阪府生まれ。編集者。POPEYE Webシニアエディター。好きな音楽家は西岡恭蔵、エディ・パルミエリ、大城美佐子。初めて自分で買ったレコードは渡辺美里のアルバム『Ribbon』(たぶん)。

プロフィール

内田稜真

うちだ・りょうま|2000年、神奈川県生まれ。大学在学中に「POPEYE Web」のスタッフらと出会い、そのままライターの道へ進む。本番組へは今回初出演。好きな音楽ジャンルはアンビエントとゴス。宅録で曲を作っているがうまくいかない。

プロフィール

トロピカル松村

とろぴかる・まつむら|1988年、兵庫県生まれ。編集ライター。二子新地でサーフサウンドや、ディスコなどを扱う小さなレコード店『トロピカルレコード』を運営。最近は合唱(コーラス)ものが特に気になっている。

番組概要

これDOW!?/スタッフトーク #5

これDOW!?

買い物好きのゲストや、世代の異なるスタッフらが、”最近のグッドショッピング”を持ち寄ってお喋りしているモノにフォーカスしたポッドキャスト番組「これDOW!?」。ポパイ本誌ではあまり取り上げられないモノをスタッフ間で紹介しあったり、普段検索しないモノについて考察してみたり、ゲストの関心ごとや近況についてただただ雑談してみたり。番組アートワークは現代美術作家の加賀美健さんが担当。POPEYE Web制作の他番組は以下より。

ピーター・バラカンのプロテスト・ソングあたりから始める政治の話。

山田ルイ53世の、あの頃のブックエンド。(ラジオ局ベイエフエムとのコラボ企画。)

BGM配信 TOWN TALK RADIO

映画監督・黒沢清と篠崎誠のホラー対談。

車で行こっか。Supported by KINTO

徹の部屋

Cartier×POPEYE タンクの時間(ハマ・オカモト&和田彩花)

岡宗秀吾のオカルト事件簿

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