カルチャー

7月はこんな本を読もうかな。

クーラーがガン効まりの部屋で読みたい4冊。

2022年7月2日

text: Keisuke Kagiwada

『幸福の追求: ハリウッドの再婚喜劇』 
スタンリー・カヴェル(著) 石原陽一郎(訳)

世界恐慌期から大戦期前後にかけてアメリカでたくさん作られたラブコメ映画。そこに「新しい女性の創造にまつわる再婚映画」としての魅力を見出す革命的映画論が、満を持して初邦訳! ¥4,730/法政大学出版局

『イン・ザ・ドリームハウス』 
カルメン・マリア・マチャド(著) 小澤身和子(訳)

「21世紀の小説と読み方を変える、女性作家の15作」に選出されたカルメン・マリア・マチャド待望の第2作。レズビアン間の虐待を、スリラー、おとぎ話、裁判記録……あらゆる形式で〈あの記憶〉を再構築。¥2,860/エトセトラブックス

『あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集』
ジーン・リース (著), 西崎憲、安藤しを他(訳)

カリブ海生まれのジーン・リースが、自身の波乱に富んだ人生を下敷きにしつつ、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる主人公たちを描く。¥2,090/亜紀書房

『信じようと信じまいと』
R・L・リプレー (著) 庄司浅水(訳)

著者が世界を訪ね歩いて収集したオーサムなエピソードを、軽妙洒脱な文章&ユニークな挿絵で綴ったエッセイ集。かつて世界8000万の読者から愛された奇書が再び現世に甦る。¥1,870/河出書房新社