いま行きたいイベント、展示、観たい映画、読みたい本、聴きたい音楽…etc。こちらのページで毎日更新中!
『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』をチェックする。
マレーシア出身の映画監督リム・カーワイは、大阪を拠点にしながら、世界を股にかけて映画を作る“シネマドリフター(映画流れ者)”だ。こちらは2024年に休業宣言した彼が、15年前に撮ったデビュー作のデジ...
『旅人の必需品』を観る。
「月刊ホン・サンス」と銘打ち、今月から5ヶ月にわたって毎月新作が公開されるというホン・サンス。記念すべき1作目の主人公は、韓国で暮らすフランス人女性イリスだ。韓国人相手にフランス語を教えている彼女が、...
『クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント』をチェックする。
「オムネス・フィルムズ」って覚えている? 去年の本誌映画特集でめちゃくちゃ大きく取り上げた、アメリカの映画制作集団だ。その出世頭であるタイラー・タオルミーナ監督の最新作が、満を持して日本上陸。クリスマ...
ランタンエルメス「細野さんと映画の話」が気になる。
月ごとにテーマを設けてイベントやインスタレーションを行う〈エルメス〉のプログラム「ランタンエルメス」。2025年10月のテーマは「想像を描く」。いくつか開催される企画の中で特に気になったのが、『銀座...
『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』を観る。
この気持ちを、何と表現したらいいのだろう。本作で観客が主として目にするのは、初老の黒人女性パンジーが、誰かれ構わずキレ散らかす姿だ。「全てを終わらせたい」と言いながら、まるで死を恐れているかのごとく...
『グランドツアー』を観る。
20世紀初頭を舞台に描かれるのは、ミャンマー、タイ、日本などなど東アジアをまたにかけた、大英帝国の公務員であるエドワードと彼を追いかける婚約者モリーの壮大なイタチごっこだ。しかし、フィクションとドキ...
『ジュリーは沈黙したままで』を観る。
ベルギーのテニスクラブに属する15歳のジュリーは、天才プレイヤーとして練習に打ち込む日々を送っている。コーチが指導停止となったのは、そんなある日のこと。クラブメイトたちが動揺する中、沈黙を貫くジュリ...
『九月と七月の姉妹』を観る。
ヨルゴス・ランティモスのパートナーであり、役者としても活動するアリアン・ラベドの長編監督デビュー作。原作は1990年生まれのイギリス人作家デイジー・ジョンソンの同名小説だ。描かれるのは、10ヶ月違い...
『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』を観る。
今度のウェス映画の舞台は、1950 年代のフェニキアなるヨーロッパの大独立国だ。常に暗殺の危機に晒されている大富豪ザ・ザ・コルダの夢は、同国の全域にインフラを整備するプロジェクト「フェニキア計画」を...
『テイク・ミー・サムウェア・ナイス』を観る。
オランダに暮らす少女アルマは、離れて暮らす病床の父を見舞うため、故郷ボスニアを訪れる。パステルカラーを基調とし、デザインされ尽くされた構図の寄りと引きのショットをリズミカルに組み合わせながら描かれる...
『ユニバーサル・ランゲージ』をチェックする。
舞台は雪の積もるカナダのウィニペグ。実在する街ではあるものの、本作ではペルシャ語とフランス語が公用語となり、イラン文化が強く反映された場所。架空の設定が加わっている。そんな世界において描かれるのは、...
『キング・オブ・ニューヨーク』をチェックする。
刑期を終えた中年の白人男が絶望的な表情で牢獄を後にする。男はサウスブロンクスで黒人ギャングを束ねる顔役、フランク・ホワイトだ。やがて彼は、絶望的な表情のまま、警察も巻き込んだ麻薬ビジネスをめぐる戦争...
『アイム・スティル・ヒア』をチェックする。
1970年代、軍事独裁政権下のブラジル・リオデジャネイロ。幸福を絵に描いたようなパイヴァ一家の暮らしは、家長であり政府に批判的だった元下院議員のルーベンスが強制連行されたことにより一変。さらには、彼...
「さよなら 丸の内TOEI」に行く。
7月27日、東映最後の直営館『丸の内TOEI』が65年の歴史に幕を下ろす。フィナーレとして『飢餓海峡』、『鉄道員(ぽっぽや)』といった往年の傑作から『THE FIRST SLAM DUNK』、『ON...
『ユリシーズ』を観る。
映画では、ひとつのシーン内での人物たちの画面内での左右関係を混乱させないため、イマジナリーラインというものを設定し、それを越えないようにしましょうという暗黙の了解がある。しかし、本作はそんなラインを...
『ストレンジ・ダーリン』を観る。
死に物狂いで走って逃げる女を、銃を抱えた男が追っている。シリアルキラーによる連続殺人事件が世間を賑わせている中、2人は最近知り合い、モーテルで一夜を明かしたらしい。それ以上のストーリーは知らずに観る...
『顔を捨てた男』をチェックする。
病で顔が変形している役者志望のエドワードは、新しい治療によりごく平均的な容姿を手に入れる。身分を偽り別人として暮らし始めた彼だったが、かつて想いを寄せていた劇作家の女性と再会。彼女が過去の自分を主人...
『メガロポリス』を見る。
親父コッポラが巨額の私財を投じて完成させたこの壮大な”自主映画”は、戸惑いを通り越して恐れ慄くしかない傑作だ。何に一番似ているかといえば、万博かもしれない。実際、近未来都市ニューローマを舞台に描かれ...