いま行きたいイベント、展示、観たい映画、読みたい本、聴きたい音楽…etc。こちらのページで毎日更新中!

『ユニバーサル・ランゲージ』をチェックする。
舞台は雪の積もるカナダのウィニペグ。実在する街ではあるものの、本作ではペルシャ語とフランス語が公用語となり、イラン文化が強く反映された場所。架空の設定が加わっている。そんな世界において描かれるのは、...

『キング・オブ・ニューヨーク』をチェックする。
刑期を終えた中年の白人男が絶望的な表情で牢獄を後にする。男はサウスブロンクスで黒人ギャングを束ねる顔役、フランク・ホワイトだ。やがて彼は、絶望的な表情のまま、警察も巻き込んだ麻薬ビジネスをめぐる戦争...

『アイム・スティル・ヒア』をチェックする。
1970年代、軍事独裁政権下のブラジル・リオデジャネイロ。幸福を絵に描いたようなパイヴァ一家の暮らしは、家長であり政府に批判的だった元下院議員のルーベンスが強制連行されたことにより一変。さらには、彼...

「さよなら 丸の内TOEI」に行く。
7月27日、東映最後の直営館『丸の内TOEI』が65年の歴史に幕を下ろす。フィナーレとして『飢餓海峡』、『鉄道員(ぽっぽや)』といった往年の傑作から『THE FIRST SLAM DUNK』、『ON...

『ユリシーズ』を観る。
映画では、ひとつのシーン内での人物たちの画面内での左右関係を混乱させないため、イマジナリーラインというものを設定し、それを越えないようにしましょうという暗黙の了解がある。しかし、本作はそんなラインを...

『ストレンジ・ダーリン』を観る。
死に物狂いで走って逃げる女を、銃を抱えた男が追っている。シリアルキラーによる連続殺人事件が世間を賑わせている中、2人は最近知り合い、モーテルで一夜を明かしたらしい。それ以上のストーリーは知らずに観る...

『顔を捨てた男』をチェックする。
病で顔が変形している役者志望のエドワードは、新しい治療によりごく平均的な容姿を手に入れる。身分を偽り別人として暮らし始めた彼だったが、かつて想いを寄せていた劇作家の女性と再会。彼女が過去の自分を主人...

『メガロポリス』を見る。
親父コッポラが巨額の私財を投じて完成させたこの壮大な”自主映画”は、戸惑いを通り越して恐れ慄くしかない傑作だ。何に一番似ているかといえば、万博かもしれない。実際、近未来都市ニューローマを舞台に描かれ...

『We Live in Time この時を生きて』 を観る。
離婚して失意のどん底にいるトビアスと、気鋭の料理人のアルムートが、”衝撃的なアクシデント”を通して出会い、紆余曲折を経て恋に落ちる。しかし、幸せな時間は長続きせず、アルムートは病に侵される。よくある...

『サブスタンス』を観る。
”サブスタンス”とは、劇中に登場する怪しい再生医療の名前で、施術すると自分の背中の皮を破り、意識の異なる若い自分が生まれるというもの。本作は加齢により仕事がなくなった元”美人女優”のエリザベスが、これ...

『クィア/QUEER』を観る。
原作はウィリアム・バロウズの同名小説だ。ときにニルヴァーナの音楽を惜しげもなく響かせながら描かれるのは、バロウズと思しき中年男が、うら若い青年に翻弄されつつ、2人で飲んだくれたり、”テレパシー”ができ...

『新世紀ロマンティクス』の公開が楽しみ。
21世紀に突入して以後の中国の怒涛すぎる歩みが、ひと組の男女の数十年にわたる腐れ縁を通して綴られる。まだ2人が若かった頃、廃バスで繰り広げられるやりとりが忘れがたい。ドアから出て行こうとする女を男が...

『異端者の家』を観る。
2人の若いモルモン教のシスターは、布教すべくある家のドアを叩く。その家に暮らす愛想のよい男性リードは、彼女たちの信仰する宗教に興味があるということで快く招き入れるのだが、ところがどっこい、話すほどにむ...

『北浦兄弟』を観る。
SSW「ソラ2000」での音楽活動、劇団「サニーサイドウォーカー」、『世にも奇妙な物語』の脚本など一風変わった経歴の辻野正樹監督。『河童の女』に続く長編2作目は、「タリン・ブラックナイト映画祭」クリテ...

『ウリリは黒魔術の夢をみた』を観る。
フィリピン人映画監督、ティミー・ハーンの作品だ。フィリピンの監督といったらラヴ・ディアスが有名で、登場人物のバックボーンを通して同国をめぐる複雑な歴史を物語る姿勢には、共通点を見出せるかもしれない。し...

『HERE 時を越えて』を観る。
ものすごい映画だ。なんせ今はアメリカ合衆国として知られる土地において代々営まれてきた人々の暮らしが、ある一点を見据えるカメラを通して定点観測されるのだから。とりわけ重要なのは、1900年代初頭にそこに...

『ベイビーガール』 を観る。
欲求不満の女性CEOが、若いインターンが猛犬を首尾よく手懐ける姿に魅せられ、秘めたる欲望の扉を開ける、逆転版『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。CEOを演じるニコール・キッドマンが、みるみる”犬化...

『プレゼンス 存在』を観る。
がらんどうの空き家の内部を、カメラが浮遊するように映し出す。「これは誰かの視点ショットなのか?」と思いきや、最初に入ってきた人物(どうやら不動産屋らしい。演じているのが、かのジュリア・フォックスだ)に...