南フランスの寄宿学校を舞台に、卒業を間近に控えた高校生たちの日常を追ったドキュメンタリーだ。親との関係や将来の進路に悩む一方、宿舎での馬鹿騒ぎ、川遊びやハイキング、そしてレイヴパーティで日々を楽しむティーンたちを、まるで物言わぬ父親のように優しく見つめる監督の眼差しが素晴らしい。かけがえのないそんな時間が描かれるほど、迫り来る別れの気配も切実に感じられてくるわけだが、いたずらに感傷的にしない姿勢にも好感を持った。映画は100分がちょうどいいと信じる者として、「映画は2時間の〇〇」的な大喜利を聞くたび、密かにうんざりしてきた。しかし、本作はたった64分。その中にここまで充実した時間を真空パックしてしまった本作には、ひたすら驚くしかない。7月18日より全国順次公開。
21:30〜NHK総合『100カメ』を見る。
メモ:100台の固定カメラで、人々を観察するドキュメンタリー番組。真夜中に人知れず行われる線路整備や架線工事、大混雑の東京駅で息つく間もなく起きる事件やトラブル。世界に誇る高速鉄道「東海道新幹線」を支...
坂口恭平さんの個展「ぼうけん」をチェック。
本誌POPEYEにて「SING IN ME」を連載中の坂口恭平さん。作家、画家、音楽家、建築家など多彩な活動を行ない、’23年には『熊本市現代美術館』で個展「坂口恭平日記」を開催し、今年にはその生活...
『ナイトシフト』を観る。
ミュージックボックスにコインが投入され、あたりに音楽が響き渡ると、顔を真っ白に塗った1人の若い女性が、ロンドンのホテルで受付係としての夜勤を開始する。1981年に撮られた本作は、まるでホーンテッドマ...
『左利きの少女』をチェックする。
一組の家族が台北に引っ越してくる。やつれきった表情の母は夜市で飲食店を開業し、勝気な長女は檳榔屋で働き、5歳の次女は幼稚園に入園する。しかし、新生活は順風満帆とはいかない。家父長制が根強い台湾の古い...
『ドラマなふたり』を観る。
カフェでエマにひと目惚れしたチャーリーは、おっかなびっくりナンパを決行するが、彼女はノーリアクション。お呼びでないのかと思いきや、実は彼女、片耳が難聴で聞こえなかっただけだった。エマの提案でナンパを...