「今年の冬は暖かかったね」なんて何気ない会話をしようとしても、「暖かかった」でうっかり噛んでしまい何度も言い直す、みたいな経験ってあるある。恥ずかしさと同時に、大の大人の口をハムハムさせてしまう愛おしさもあって、なんとも憎みきれないミス。そんな言葉の可愛らしい側面にフォーカスした展示が四谷三丁目の『プリントギャラリー』で開催中だ。
チェコ共和国出身で、現在はニューヨークを拠点に活動するデザイナー・デュオのLetter Booksが注目したのは、チェコの「最も難しい文字」。チェコ語の「Ř」は、巻き舌音と「ジュ」という音を同時に出す複雑な発音を持つ文字で、誰しもが大人になるまでに一度は引っかかるのだという(しかも、オンライン上でもフォントにこの文字がないことがざらで、よく⧄に置き換えられているとか)。そんな面倒で、愛すべき文字へのタイポグラフィ的考察と、よく発音に躓いた子供時代への回帰を取り上げたのが本展だ。何事も新しい一面を見つけるほど、その愛らしさも増していくというもの。過去に思いを馳せ、彼らの視点から、知らなかった言葉の側面を見つけてみよう。
インフォメーション
最も難しい文字
会場:プリントギャラリー(東京都新宿区舟町9-2-113)
会期:2026年 5月30日(土)〜2026年6月28日(日)
時間:14:00 〜20:30
休み:火、水、木
Official Website
https://www.printgallerytokyo.com/ex-letter-books
photo: Yusuke Omata
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