『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ジェーン・カンピオン(監)が面白そう。

『ピアノ・レッスン』で女性監督として初めてカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したニュージーランド人のジェーン・カンピオン監督。その12年ぶりとなる新作は、1920年代のモンタナ州が舞台だ。カリスマ的だが威圧的でもある兄のフィルと、おとなしい性格の弟ジョージは、ともに大牧場を営んでいたが、ジョージがとある女と結婚を決めたことにより、暮らしの歯車が狂い始める。ヒリヒリする人間ドラマをカンピオンらしい繊細な映像美で描き切った傑作だ。12月1日よりNetflixで配信(一部の劇場で公開中)。
『食う、食われる、食いあう マルチスピーシーズ民族誌の思考』を読む。

近藤祉秋、吉田真理子(編)
“マルチスピーシーズ民族誌”という、イカした言葉にまず惹かれる。なんでも、人間や他の生物種、ウイルス、モノなどの相互の関わりあいと、そこから浮かび上がるグローバルスケールの課題について記述する人類学の枠組みのこと……らしい。本書はそれを“食”というテーマでもって展開した論考集。正直なところかなり難しいけど、3度の飯より食べることが好きな僕らも、向き合う必要がある視点がたくさんありそう。¥2,860/青土社
「川島小鳥 x 仲野太賀 / (世界)²展」@UTRECHT/NOW IDeA

川島小鳥x仲野太賀の作品集 『(世界)²』(読み方:せかい)が発売! その刊行を記念した展覧会が12月12日まで『ユトレヒト』にて開催中。また11月26〜29日までの4日間は、渋谷ヒカリエ内にある『aiiima 1&2』でも本書の刊行記念展が開催され、2会場とも異なる構成&プリントみたいなのでぜひ両会場に足を運んでみよう! 詳細は以下でチェック。