TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
CULTURE

【#4】空のアレ?駅

2022.03.05(Sat)

こんにちは!シンガーソングライターの関口スグヤです。なんと早いことに今日で最終回!こんな”趣味趣味”なコラムを、1ヶ月間、好きなように書かせていただき本当に感謝の限りです。皆さんとお別れするのは寂しいですが、ラストにとっておきの駅をご紹介したいとおもいます。

改めて説明しますが、『アレ?駅』というのは僕が勝手につくった造語で、思わず「アレ?」と感じる地味な駅のことを指します。(言い換えれば”マイナー駅”とも言えます。) 

東京都内には沢山の地味な駅が密かに存在していますが、まだまだその”醍醐味”が多くの人には認知されていません。そういった小さな駅が、この先新たな”癒しスポット”として流行するんじゃないか?と、僕は密かに期待しているのですが、皆さんどうでしょうか。サウナブームの次は、”駅でととのう”ブームが来るかもしれないので、ぜひ『アレ?駅』という言葉だけでも覚えていってもらえたら幸いです。

さてさて、今回やってきたのは、東京都大田区羽田でございます。おや、、、まさかの『アレ?駅』海外進出か!?!?・・・そんなワケありません。しかも、羽田空港に行くつもりもございません。

今回ご紹介するのは、京浜急行空港線の羽田空港ターミナル駅のお隣にある「天空橋駅」です!

まず、その「ファンタジー系」な駅名からして、気になる要素が満載。。。

羽田空港のひとつ手前という不思議な立地にも、じつに興味をそそられます。京急で羽田空港に向かう際は必ず「天空橋」を通るため、日常的に飛行機をよく利用する方で、尚且つ京急ユーザーであれば、その名前を耳にした事があるかもしれません。

個人的には、羽田に到着する直前の「次は~、てんくうばし~、てんくうばし~」というアナウンスが、”快適な空の旅がはじまるぞ…!”というワクワク感を高めてくれるため、名前だけでも重要な役割を果たしている駅だと思うのですが、そんな事を思っているのは僕だけでしょうか。笑 しかし、実際に駅に降りてみるとその”ワクワク感”は見事に裏切られます。

なんと「天空橋」は地下にありました。

ある意味、”駅名詐欺”のようなものですが、こんなのアリなのでしょうか、、、笑 あれだけ名前で期待させておいて、まさかの出オチ!誰もが思わず「アレ?」と言ってしまうハズです。これには流石の僕も参りましたが、もしかしたらこれは単なるフリかもしれません。「地上に出ればきっとロマンチックな風景が広がっているに違いない、、、!」と、わずかな望みをかけて階段を上がって行くと・・・

な、何もない。。。

まさかまさかの二段オチでした。近くには広大な更地と、飛行機の整備場がポツポツと点在しており、なんだか滑走路に取り残されたような気分になってしまいます。近くにコンビニすら見当たらないので、本当に何もすることがなく、ただただ遠くの空の飛行機を眺めることぐらいしかできません。

しかし、こうして暇を持て余していると、いかに普段の自分が目まぐるしい情報量の中で生きているかを実感させられます。ただただ無目的に佇んでいるだけで、忙しない日常から解放されて心が浄化されるのです。

こうしてしみじみと物思いに耽っている間にも、恐ろしいスピードであらゆる物事は動いているんだろうなあ・・・と、そんな事をふと思いました。便利な時代だからこそ、あえてアクセスが不便な所に行ってみると様々な発見があると思います。映画館に行ったりショッピングをするのも楽しいですが、時にはこうして”何もない場所”まで、わざわざ足を運んでみるのも良いかもしれません。

・・・何だかお固い締め方になってしまいましたが、ぜひ皆さんも近くの『アレ?駅』を探してみてください。それでは、またどこかの駅でお会いしましょう!

プロフィール

関口スグヤ

せきぐち・すぐや|2003年、東京都生まれ。2022年よりKEEPONから本名・関口スグヤとなって始動。5歳の時に出会ったギターをはじめ、ピアノ、ドラムなどを弾きこなすマルチプレイヤー・シンガーソングライター。自宅での多重録音で楽曲制作を行っており、自身のレーベルから計4枚のアルバムを発表。次世代の12組が選ばれた大滝詠一のカバーアルバムに最年少で起用される。15歳のときに手掛けたひとり多重録音の細野晴臣カバー曲を、細野晴臣自身や久保田麻琴がミックスで応援参加。最新曲「アフター・ザ・ボール」がサブスクリプションで配信中。
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