TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
CULTURE

【#3】アレ?駅に歴史あり

2022.02.26(Sat)

こんにちは!シンガーソングライターの関口スグヤです。ややニッチすぎる連載も今回で第3週目という事で、ここまでお付き合い頂いた読者さまに感謝です。

『アレ?駅』というのは僕が勝手につくった造語で、思わず「アレ?」と感じる地味な駅のことを指します。私たちは普段から駅を”移動手段”として利用していますが、一方で目的地までに通過する”駅”のことをどれくらい知っているでしょうか?

僕は電車に乗ると必ず通過駅を気にしてしまうのですが、とりわけ見つけると嬉しいのが「地味な駅」。この連載は、僕がオススメの駅をご紹介して、「駅」というモノを、新たなレジャースポットとして提案していこうというものです。(この話について詳しく知りたい方はぜひ#1を読んでみてください)

今回は都内から飛び出して神奈川県にやって参りました。品川から京浜急行に乗っておよそ30分、やってきたのが『神奈川駅』でございます! 「アレ・・?神奈川の神奈川駅ってどこだっけ・・・?」と思ったそこのアナタ。その反応を待ってました。

県庁所在地である「横浜」の偉大さゆえに、ついつい県名が忘れられがちな神奈川県ですが、ちゃんと神奈川駅も存在しているのです。

それがこちら!↓↓↓

アレ・・・?小さい・・・

県名を名乗っているのに、なんか貫禄がないような。。。ここは、第1回に紹介した「南新宿」と同じパターンで、県を代表する巨大ターミナル「横浜」のひとつ手前の駅。県名を掲げているにも関わらず、あと一歩でターミナルの座を奪えなかった寂しさが漂っています。「そもそも県代表は俺なはずなのに…!」という悲痛な叫びが聞こえてきます。

駅の外に出てみても、この閑散さ。思わず呆然と立ち尽くしてしまいましたが、その時、僕は駅の改札口で驚くべき発見をしました。なんとこの神奈川駅「関東の駅百選」に認定されているのです・・・!

調べてみたところ、なんとこの駅は日本で3番目に古い駅だそうで、その歴史は今から遡ること150年前。明治5年の旧暦5月7日、品川~横浜間で日本初の鉄道運行が開始され、直後の旧暦6月5日に、2つの途中駅が開設された。それが川崎駅と、「神奈川駅」だったそうだ。この「神奈川」は東海道五十三次の宿場(神奈川宿)として栄えたところであり、江戸時代の頃は横浜よりも開けた土地だったという。

しかし、時の流れは残酷なもの。その後に横浜港が瞬く間に繁栄し、神奈川宿は衰退、、、時代の変化に取り残されたまま、今に至るという訳なのですが、それでも「神奈川」という屋号を未だに担ぎ続けていることを思うと、なんだかの感慨深いですね。

「どれだけ客足が減っても、通い続けてくれる人たちのために現役を貫く」まるで老舗定食屋のように思えてきます。

アレ?駅にも歴史あり、、、まさかの展開になりましたが、いかがでしたでしょうか? ぜひ皆さんも身近な駅の”歴史”を知ってみると、意外な発見があるかもしれないです。

ではまた!(来週はいよいよ最終回。どんな駅が登場するかお楽しみに!)

プロフィール

関口スグヤ

せきぐちすぐや|2003年、東京都生まれ。2022年よりKEEPONから本名・関口スグヤとなって始動。5歳の時に出会ったギターをはじめ、ピアノ、ドラムなどを弾きこなすマルチプレイヤー・シンガーソングライター。自宅での多重録音で楽曲制作を行っており、自身のレーベルから計4枚のアルバムを発表。次世代の12組が選ばれた大滝詠一のカバーアルバムに最年少で起用される。15歳のときに手掛けたひとり多重録音の細野晴臣カバー曲を、細野晴臣自身や久保田麻琴がミックスで応援参加。最新曲「アフター・ザ・ボール」がサブスクリプションで配信中。
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