カルチャー
【#2】いいからやってみる
2022年1月19日
text: Yukimaru Kumaki
edit: Toromatsu

「いいからやってみる」って大事だと思うんです。食べログのレビュー読んでも食べないと分からないし、アマゾンで色々比較しても使ってみないと分からない。
どんなに楽器の紹介動画を見ても、自分で演奏してみないことにはその楽器と自分が起こす化学反応は分からない。今頭の中にある新曲のアイデアが本当に面白いものなのか・・・!何時間悩んでも答えは出ません。結局、やってみないと何も分からないのです。私は、その人がこれまで「〇〇してきた」その知覚と記憶の体験をベースとして、新しい感情やアイデアがやってくると思っています。
自分に蓄積された体験たちが、くっついたり変化したりして新しい感覚が生まれる。それがやってみたいことを見つけて、「いいからやってみる」で体験として蓄積される、を繰り返す。グルーヴ。体験が身体に入っていかないと新しい感覚が生まれず、日々がずっとリプレイになり、面白くなくなっていくと思うんです。感覚が壊死していきます。
頭の中ではずっと同じ感情が渦巻き、換気されてない部屋のように心が閉塞します。「いいからやる」は身体と心に新鮮な空気を送りこむのです。高度情報社会ですから、情報はたくさん手に入るんですけど体験は手に入らない。百聞は一見に如かずといいますが、「いいからやってみる」は体験を手にする貴重な手段です。
「失敗したくない」「時間やお金を無駄にしたくない」みたいな気持ちもわかります。実際はHP/MP/ゴールドは限られていて、取捨選択が必要になります。しかし、試行錯誤も含めてその人の体験として身体には蓄積されていくはず。そもそも負ける可能性がないゲームなんて楽しくないしね。
こんなこと書いてますが、「いいからやってみれなかった」ことや、「いいからやってみる」をやって、思っていたのと全く異なる結果になったわネイ…と落ち込むことも過去たくさんありました。しかしそうした体験が、自分なりの新しい表現が生まれるキッカケになっているとも感じます。だからアイデアが思いついたらすぐ試すようにしています。

写真はインディーズ時代、シンセボーカルをやっていた時代のもの。中学からギターは触れていたのですが、鍵盤は弾いたことがありませんでした。でもシンセの音がとても好きだったので、えいやと買って練習していました。Lucky Kilimanjaroも様々な「いいからやってみる」を経てここまできています。
考え過ぎず、やりながら考えるくらいがちょうどいいのです。動いていれば何かしら探し出せるものです。年始に「今年は〇〇やるぞ!!」と意気込み、「キリが悪いから来週から」とか言っていつの間にか三週間弱が経過してしまった方もいるのではないでしょうか。「いいからやってみる」がおすすめです。
読んでくれてありがとうございます。また来週までナイスグルーヴ!
プロフィール
熊木幸丸(Lucky Kilimanjaro)
くまき・ゆきまる | 埼玉県生まれ。“世界中の毎日をおどらせる”をスローガンに掲げる6人組バンド、ラッキーキリマンジャロのフロントマン。Hey! Say! JUMPやDISH//に歌詞・楽曲提供も行う。2022年にはパシフィコ横浜をファイナルとした全国ツアーも始動。
HP
http://luckykilimanjaro.net/
Twitter
https://twitter.com/yukimaru_lk
Spotify
https://open.spotify.com/artist/2V8UZPMR1EbkXhzvEGBTrV?si=RUvn6APaTTGbkkO-7SSAWw&nd=1
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