カルチャー
【#2】Live Magic
執筆: ピーター・バラカン
2021年10月14日
text : Peter Barakan
edit: Yukako Kazuno
2014年からぼくは「Live Magic」という小規模のフェスティヴァルの監修をしています。「フジロック」のように全く説明の必要のない存在になれば楽ですが、いまだに知る人ぞ知るものだと思います。そもそもぼくが80年代にテレビで司会をしていたThe Popper’s MTVという音楽ヴィデオ番組を見ていた方たちから声をかけてもらったことがきっかけで「Live Magic」が誕生しました。
「ポッパーズ」では毎週、多くの視聴者が知らないミュージシャンのヴィデオを紹介していました。むしろその番組で紹介されて日本での知名度が上がったという例もあると思います。それはテレビの力です。「Live Magic」でも、日本の多くの音楽ファンにとって未知のミュージシャンを毎年招聘しています。2019年まで会場となっていた恵比寿ガーデン・ホールに足を運んでくれた方々は大変満足していましたが、テレビなどの大きなメディアの助けがないと広報活動でなかなか苦労するものです。
これまでの「Live Magic」に出演した人たちに関してはhttps://www.livemagic.jp/ のページの一番下にスクロールしてもらうとHistoryと書いてあるところがあり、1回ごとにクリックすればその年のポスターが見られます。2020年はいうまでもなくコロナ禍のため普通に開催することはできませんでした。しかし、2016年から毎年大部分の演奏を映像に撮っていたので、過去の名演の中から選んだものを編集して、二日間オンラインで配信しました。そのアーカイヴがまだあるので、ぜひ見ていただければと思います。https://www.livemagic.jp/ のトップ・メニューからArchiveをクリックしてください。ただ、その期限は16日なので、早めにどうぞ!
またそれとは別に、「Live Magic」の映像を撮影している制作会社629が持っているYouTubeのチャンネル https://www.youtube.com/c/BEATS629 の中に「Live Magic」の演奏を数多く紹介しています。
あくまで一つの例ですが、2019年に出演してもらえた小坂忠の素晴らしい映像があります。忠さんのオリジナル曲2曲の他に、ぼくがどうしても彼に歌って欲しくてリクエストしたジミー・クリフの「Many Rivers To Cross」は「Live Magic」の貴重な思い出です。
忠さんは今月17日にスペースシャワーTVの番組「The Great Artist-小坂忠」で 特集されるので、ぜひ見てください。それからもう一組、ほとんど知られていなかった2017年から準レギュラーとなった民謡クルセイダーズのこんな映像があります。
ぼくがもしもオリンピックの開会式に関わっていたらまさにこのバンドを世界の人たちに紹介したかったな! 2019年には国内よりも海外で話題になり出して、南米のコロンビアやヨーロッパでツアーをやって、オランダのフェスティヴァル「Le Guess Who」での演奏はイギリスのレーベルからライヴ・アルバムとして発表されたほどです。2020年はコロナ禍のためにライヴ活動ができなり、せっかくの勢いを生かせなかったのですが、Live Magicでは奄美大島の元ちとせとさんの共演のヴィデオを制作してもらいました。先ほど書いたアーカイヴでご覧いただけます。
実は今年も民謡クルセイダーズは「Live Magic」に出演します。10月6日に開催した「Live Magic Extra」はもう終わりましたが、その演奏の一部を10月23日に行われる「Live Magic」2021 Onlineで配信します。
今年の詳細はオフィシャル・サイトに掲載されていますが、各アーティストについて次回のコラムでも説明します。

プロフィール
ピーター・バラカン
著書に『Taking Stock どうしても手放せない21世紀の愛聴盤』(駒草出版)、『ロックの英詞を読む〜世界を変える歌』(集英社インターナショナル)、『わが青春のサウンドトラック』(光文社文庫)、『ピーター・バラカン音楽日記』(集英社インターナショナル)、『魂(ソウル)のゆくえ』(アルテスパブリッシング)、『ラジオのこちら側』(岩波新書、電子書籍だけ)、『ぼくが愛するロック 名盤240』(講談社+α文庫、、電子書籍だけ)などがある。2014年から小規模の都市型音楽フェスティヴァルLive Magic(https://www.livemagic.jp/ )のキュレイターを務める。
ウェブサイト
http://peterbarakan.net
ピックアップ
PROMOTION
Polo Originals × POPEYE LOOK COLLECTION
2025年10月21日
PROMOTION
きみも建設業界で働いてみない?/造園業・根岸 隆さん
2025年10月17日
PROMOTION
〈THE NORTH FACE〉僕はこの冬は〝ミドラー〟を選ぶことにした。
THE NORTH FACE
2025年10月24日
PROMOTION
「Polo Originals」とは何か?
それは〈ポロ ラルフ ローレン〉の世界観の名前。
2025年10月21日
PROMOTION
〈タトラス〉のダウンとともに未知の場所へ。
TATRAS
2025年10月10日
PROMOTION
きみも建設業界で働いてみない?/施工管理・木村世欧さん
2025年10月17日
PROMOTION
介護の仕事のことをちゃんと知ってみないか?
2025年10月16日
PROMOTION
〈ルルレモン〉×〈エレウォン〉この組み合わせは、まさに“Pairs Well”。
lululemon EREWHON
2025年10月10日
PROMOTION
〈ACUO〉で前向きにリセットしよう。
Refresh and Go with ACUO
2025年10月29日
PROMOTION
クリエイターたちの、福祉に関わる仕事。
介護の仕事のことをちゃんと知ってみないか?
2025年10月23日
PROMOTION
〈マムート〉のエクストリームな進化が止まらない!
MAMMUT
2025年10月9日
PROMOTION
宮津湾を一望する環境で、高齢者たちが健やかに過ごせるようケアを行う。
介護の仕事のことをちゃんと知ってみないか?
2025年10月9日
PROMOTION
実はアウターも豊富な〈エーグル〉で見つけた冬の相棒。
AIGLE
2025年10月15日
PROMOTION
きみも建設業界で働いてみない?/金属加工・相馬 理さん
2025年10月17日
PROMOTION
ヌー・アバスと話す、ゴールドウイン 0のこと。
Goldwin 0
2025年10月10日
PROMOTION
お邪魔します、「Polo Originals & Friends」。
W・デイヴィッド・マークスさんと見つけた、今の時代の「自由」なトラッド。
2025年10月21日
PROMOTION
きみも建設業界で働いてみない?/施工管理・相馬怜美さん
2025年10月17日
PROMOTION
クラシックなデザインを備える〈DAMD〉のカスタムカーで街も自然の中も走り回る。
DAMD
2025年10月9日
PROMOTION
NORMEL TIMES初のショートフィルム『遠い人』の玉田真也監督にインタビュー。
NORMEL TIMES
2025年10月30日
PROMOTION
〈ハーベスティ〉の交差するユニセックスな日常着。
HARVESTY
2025年10月15日
PROMOTION
「Polo Originals」の世界へ、ようこそ。
2025年10月31日