カルチャー
グラフィカルでユニークな凧のカタログ。
2021年9月30日
photo: Yoshio Kato
illustration: Takashi Kuwahara
text: Yuichi Samejima
edit: Tamio Ogasawara
2015年11月 823号初出
日本橋『たいめいけん』の5階に「凧の博物館」があることを知っている人がどのぐらいいるかわからないけど、すぐにでも行ったらいいと思う。壁を埋め尽くすように展示された国内外の凧の中には、グラフィカルな絵柄やユニークなデザインのものが多くて、正月に揚げるものくらいのイメージしかなかった凧がアートピースに思えてくるから。これなら部屋に飾るのもいいなと思って日本の伝統凧を調べてみると、あるわあるわ、香ばしいビジュアルの凧さんが!

長崎の『小川凧店』が作る十字凧。¥3,080(クラスカ オンラインショップ☎03・5773・9667)
※近日オンラインショップで再入荷予定

デフォルメ具合がちょうどいい愛知の虻凧。(木村由一商店☎03・3851・5508)
※販売終了

鈴木召平さんの新羅凧。¥2,700(工藝風向☎092・716・5173)
長崎『小川凧店』が作る十字凧はシンプルかつシンボリック。愛知の虻凧は、フォルムもカラーもポップ。このあたりは、今なお作られている工芸品ゆえ、手が届きやすい価格っていうのも嬉しい。
もう作られていない日本の凧や珍しい海外モノを探すなら、『Swimsuit Department』の郷古隆洋さんを訪ねてみよう。ブラジルにベルギー、さらには〈ハーマンミラー〉のノベルティカイトまで、滅多にお目にかかれない代物をたくさん見せてくれるはずだ。
すべてSwimsuit Department☎03・6804・6288
実際に収集を始めたら、凧が空を舞う姿を見たくなるのは、自然の理。安心してください、舞ってますよ。大田区の多摩川河川敷で毎年1月第2日曜に開催される『どんと焼き』という行事では、六郷のトンビ凧を大空に飛ばすイベントがある。その勇姿を見て、「やっぱり凧は空が一番似合う」と、ひとり悦に入るまでが、凧収集の醍醐味!
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