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【#3】 今いちばん読んでいる漫画

2021年7月26日

昔から、好きになった作品は何度も繰り返して観たり読む癖があります。

映画やドラマに関しては、結末がわかっているから安心して観ていられるので2回目以降のほうが好きなくらいです。アニメはここ数年、作業中や1人での食事中など家にいるときは朝から晩まで流しています。

原作があるアニメは、どれも原作のほうがおもしろいと思い込んでいてアニメを好きになったことが無かったのですが、コナンを観ていたら原作とアニメの差や発展の仕方に興味を持ち、いつのまにかアニメがとても好きになりました。

コナンを何年かと、その次は今年の頭まで1年半ほどサザエさん、そして今はまだ日は浅いですがコジコジを毎日観続けています。

どれも始まりはなんとなく観ているだけで、自分でも長期間付き合っていく作品になるとは思ってもいないのですが、気がつくと夢中というより中毒になっています。サザエさんに関しては、配信が停止した時は正直ホッとしたくらい、このままあと何年観続けてしまうんだろうという恐怖すらありました。

子供の頃から変わらずずっと大好きなのが漫画です。

小学生の頃から20代半ばまで「ちびまる子ちゃん」に執着し、全員のセリフを言えてしまうくらい読み込んでいました。まるちゃんだけでなく、単行本に収録されている「ももこのほのぼの劇場」のシリーズもとても好きです。

紙の漫画を買って読むというスタイルでしたが、電子漫画を購入するようになってから読む時間や出会える作品の数が増え、以前より漫画生活が加速しています。

中でも今年何度も読んでいるのは、谷川ニコさんの「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」です。現在19巻まで発売されている連載中の漫画です。日本と海外で長く人気の漫画なのですが、私は今年に入って知りました。学校に友達がいない「黒木智子」という高校生が主人公で、ひとりぼっちのかなり切ない高校生活がコメディタッチで描かれています。

声を出して笑ってしまうおもしろさと人生の辛さが同じパーセンテージなところに惹かれて読んでいたのですが、8巻くらいから徐々に主人公を取り巻く環境が変化していきます。1~7巻と8~19巻のおもしろさが全く違うものになっていて、作品としてどちらにも良さがあるところがすごいです。19巻より後の現在単話で出ている話も、それまでとまた流れが新しい方向に変わってきていて驚きました。キャラクターそれぞれに無理のない、自然な展開なところが素晴らしいです。

1巻から読み進めていくのは当たり前に良いですが、最近は19巻から1巻に向かって逆流して読むという方法も楽しんでいます。学校という場所での人間関係の複雑さがリアルで、読んでいると自分の中の忘れていた感覚を思い出す瞬間も多いです。

実在する世界のように感じてしまい、智子や登場人物たちの人生をずっと見ていたい欲に駆られます。出来るだけ、長く連載を続けてくださったらいいなぁと思います。

もしこれから読む人がいたらと思い、あんまり詳しい内容が書けずすみません。

プロフィール

とんだ林 蘭

1987年生まれ。東京を拠点に活動。イラスト、ペインティング、コラージュ、立体、映像などの手法で作品を制作。CDジャケットや広告のアートディレクションも行う。名付け親はレキシ(池田貴史)。