TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#3】糸に想いをのせて…
執筆:中野有紗
2026年1月26日
私は、人を喜ばせることが好き。
「わぁ、ありちゃん、何て素敵なマフラー!! ありがとう。」
祖母へ贈ったプレゼント。
先日成人式を迎えた私は、ここまで見守って来てくれた祖母に何か形に残るものを贈りたかった。
そんなに高級なものではないけれど、気持ちはたっぷりと込もっている。
祖母がよく身につけている紫色を基調に、小さな花を散りばめ、少しだけ和のテイストも添えた。
「冬の寒さに負けず、あたたかくしてね! いつもありがとう!」
刺繍は口下手な私の想いと気持ちを、大切な人へ届けてくれる手紙みたいだ。
マネージャーさんにお借りしていたものを返す袋もせっかくだから可愛くアレンジ!
最近出会った美しいブルーの糸やビーズはマネージャーさんが絶対に好きな色!
その姿を思い浮かべながら、そして日頃の感謝を込めながらデザインしてみた。
受け取ってもらった時の反応をつい想像して、思わずはにかんでしまう。
喜んでもらえるといいなあ…。
母にはメイクポーチを。
好きなバレリーナのモチーフをイメージしてリボンでフリルを作り、チュチュの部分を表現した。
少し不恰好なところもあるけれど、それもご愛嬌!
糸に気持ちを乗せて刺すのは贈る人の笑顔が浮かぶ特別な時間。
手から手へと伝わっていく刺繍は私にとって人とのつながりを紡いでくれる存在でもある。
プロフィール
中野有紗
なかの・ありさ|俳優、モデル。2005年、東京都生まれ。モデルとして雑誌や広告で活躍し、俳優としても映画やドラマなどに出演。’23年、巨匠ヴィム・ヴェンダースが監督した映画『PERFECT DAYS』に抜擢。’25年、出演したドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』が話題を呼び、映画『この夏の星を見る』で第17回TAMA映画祭賞・最優秀新進女優賞を、また第39回高崎映画祭・最優秀新進俳優賞をそれぞれ受賞した。
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