TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】憧れのイースタンオリエンタルホテル

執筆:根本宗子

2025年10月22日

ずっと行ってみたかった場所の一つ、ペナン島。

わたしは異国の長距離列車に乗るのがとても好きで、マレーシアを訪れた際もクアラルンプールに滞在しつつペナン島に電車に乗って行きました。飛行機だと1時間くらいですが、わたしは電車を選びました。4時間くらいかかったと思うのですが、なかなか乗る機会のない電車に乗るのはやはり楽しいし、スナックが売っている車両で乗務員さんと雑談するのも楽しかったです。

演劇をやっていないときのわたし、つまり本来の根本宗子本体は慎重派で不安症だし、臆病者だと自分のことを思っているのですが、何故か海外旅行に行くと急に行動派へと変身します。いや、変身というかそういう自分の「すぐに不安を探して動かない」性格を克服するために進んで一人で海外旅行に行っている節がある気がしています。一緒に旅行にも行ったことがある数少ないわたしの大切な友人の一人石橋穂乃香がよく「外国に一人で行くと強くなるよね!」と口にするんですが、本当にその通りだと思います。もちろん行く場所によっては注意も必要だし、下調べはたくさんします。だから行き当たりばったり人間には一生なれない準備の鬼ではあります。

コロナ禍、ステイホーム中にあまりにも暇で「コロナ明けたらどこ行こっかな〜〜」と色々な本やYouTubeを読んだり観たりしている中で気になったのがペナン島にあるイースタンオリエンタルホテル。1885年に建てられたコロニアル様式のホテルで、とにかく素敵なんです。クアラルンプールは都会で、「モール最高!」みたいな場所ですが、ペナン島はイギリスの植民地だった歴史もあるため、イギリスの雰囲気の建物も多く残っています。ホテルでもアフタヌーンティーができたり(ロンドンの半額以下でできるよん)、そしてイースタンオリエンタルホテルは海沿いに面していてなんというバカンス感! わたし、海に入ることに全く興味がない人間なんですが、朝起きて、窓を開けて海があるってこんなに最高なのかよ〜〜って久々に思いました。早起きしたくなったのなんて何年ぶりだろうか・・。

ホテルの内装ももう全てが可愛いんです。ホテルの方のコスチュームも可愛い〜〜思わず写真撮っていいですか?と撮らせてもらいました。バトラーサービスのあるホテルなのでホスピタリティも最高です。

ディズニーランドのオフィシャルホテル大好き人間のわたしですが、このようにコンセプトがはっきりとしているホテルは本当に楽しくて、日本にいては絶対に味わえないホテルライフが楽しめるところが旅の醍醐味ですごくいい休暇になりました。

朝食も近年泊まったホテルの朝食の中で一番美味しかった・・・。ちなみに東京のホテルで一番朝食が好きなのはコンラッド東京なんですが、コンラッドよりイースタンオリエンタルホテル最高でした。その場で焼いてくれるロティ最高。色んな味があり、2泊では食べきれませんでした。

さらにマレーシアは朝食を外食する文化がとてもあるようで、朝飲茶とかが充実してるんですよ。これ東南アジア特有ですよね。

ホテルの朝食も食べたくせに、歩いてすぐの場所にある朝飲茶にも行きました。早起きして色んなものを食べられるのってやっぱり幸せ〜〜。

絶対人生でもう一度は訪れたいホテルです。

あ、そうそう列車で途中停車する駅「イポー」は世界一もやしが美味しい街らしく、わたしは途中下車してもやしも食べました。日本のもやしと全然違う!!

プロフィール

根本宗子

ねもと・しゅうこ|1989年、東京都生まれ。19歳で劇団、月刊「根本宗子」を旗揚げ。以降、劇作家、演出家、小説家として活躍。2025年7月24日より世界独占配信スタートのNetflixシリーズ「My Melody & Kuromi」の脚本を担当。10月17日より作・演出を手がける舞台「Marriage Hunting」がスタート。

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