トリップ

ローカルドリンクを飲み尽くせ!

島旅のしおり

2025年12月29日

サマーボーイと夏の島。


photo: Shinsaku Yasujima
edit: Shun Koda
2025年9月 941号初出

地元の素材を使ったり、独自の製法で生まれる、島でしか出合えないドリンクがある。ジュースをきっかけに旅に出てみるのも面白いかもね。


1. ゲンキクール

石垣島

島ドリンクの代表格で、石垣島のソウルドリンクとして愛される乳酸菌飲料。やさしい甘酸っぱさと、飲み終わりのさっぱり感がやみつきになる。八重山諸島でしか購入できない“島外不出”のローカルドリンクだけれど、ふるさと納税の返礼品として手に入れることができる。¥160(八重山ゲンキ乳業 @yaeyamagenki


2. 飲む玄米

石垣島

沖縄のエナジードリンクといえば、これ。沖縄産の玄米と黒糖をベースに鍋で煮詰めて作るハンドメイドの一本だ。黒糖の甘さと玄米の風味を生かした味は、とろとろとした飲み口でクセになる味わい。まさしく飲む玄米。食物繊維も豊富に含まれているから、体にもやさしい。飲む玄米¥280(八徳屋☎0980·82·3929)


3. イエソーダ

伊江島

伊江島の名所“湧出(わじー)”の湧き水を使ったソーダ。ブラックコーラは、黒糖の深いコクとスパイスが効いた味わい。一方、ピンクドラゴンはドラゴンフルーツの爽やかな甘味が冴えるトロピカルフレーバー。刺激的な炭酸も相まって、旅の疲れもすっきり癒えそうだ。各¥270(伊江島物産センター☎0980·49·5555)


4. 島みかん

徳之島

奄美群島の真ん中に浮かぶ世界自然遺産の島、徳之島。ここで育った野生の島みかん、“シークニン”を使った一杯は、渋味、酸味、甘味が絶妙なバランスで、体にスーッと染み渡る味わい。鼻腔をくすぐる柑橘の香りが、火照った体をクールダウンさせる。6本セット¥2,200(道の駅 とくのしまいちば tokunoshima-ichiba.jp/


5. 飲む極上ライス ミキ

奄美大島

「風邪をひいたらミキ」と言われる、奄美大島でお馴染みローカルドリンク。うるち米、餅米、大麦などから作られる一杯は、とろっと濃厚で、甘く煮たおかゆのような飲み口。けれど、不思議と後味はすっきり。葛餅をジュースに仕上げたような一杯は、一度飲んだらクセになる。¥198(マルマサファミリー商事 @maru.ma.sa


6. ツシマサンセットソーダ

対馬

対馬産のブルーベリー“島の瞳”に、ニホンミツバチの最高級はちみつをブレンド。ひと口飲めば、甘酸っぱさとサイダーのシュワッとはじける爽快感が、ボトルのデザインよろしく、夏の夕暮れにぴったりのすっきりとした余韻を残してくれる。¥380(コノソレナチュラルファクトリー www.kokkyo-naturalfactory.shop/