TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#4】意識にタネを蒔こう

執筆:コウノリ

2025年8月31日

 20年以上前にハワイにいた時、ドレッドのヒッピーおじいちゃんが自分の住んでるトレーラーの横で残飯を土に混ぜていた。「何しているの?」と聞いたら「豊かな土を作るんだよ」と言われて、頭の中に???が浮かんだのが忘れられない。その時、僕にタネが蒔かれていたんだと気づく。

 『サンシャインジュース』を始めてからジュースを飲んだ体感が素晴らしくて「最高!」と言い続けながらジュースを搾ってきた中で、自分的にすごくひっかかっていたのが搾りかす。ジュースは人がより健やかに過ごしてもらうためのアイテム。それを作ればどうしてもカスが副産物として生まれ、それらを廃棄物として燃やすのではなく何か再利用できないかと考え、色々と試行錯誤していた時でした。この蒔かれていたタネからぽん! と芽が出たのは。

 早速「ごみから豊かな土を作る」ためのリサーチをして出会った土づくりの第一人者、三重県に住む橋本力男氏のもとを何度か訪ねて、彼が長年をかけて生み出したメソッドを学びました。それを活かして『サンシャインジュース恵比寿店』の搾りかすは、千葉県一宮にある素敵なサーファー・ファーマーである『the Farmers』の畑で、そして京都ラボの搾りかすは左京区の寺院、法然院 のサポートでできたコミュニティガーデンで豊かな肥料に生まれ変わっています。

千葉県一宮の『the Farmers』にて。

京都法然院にできたコミュニティガーデン。

 この搾りかすからできる肥料“Cosmic Compost” プロジェクトのおかげで店の廃棄物は劇的に減り、そしてCosmic Compostで育つ植物たちはもりもり元気! 彼らをまたジュースにすればよりエネルギーの高いジュースとして自分達の活動源になってくれる。そんなぐるぐる循環野菜ジュースを飲めば誰でも宇宙ループに入ることができる。これが僕が行き着いた最高の搾りかす再利用方法でした。

 これを今後はもっと子供達が関われるようにしたい。子供のうちに「生ごみは汚くないし、良いものに生まれ変われる、しかも楽しみながら!」を体験して知ってもらえたら。まるでぼくがヒッピーおじいちゃんから受け取ったように、タネを蒔いてあげることで明るい未来に繋がるはず。

 最初にジュースを飲んですっとばされてから約15年。ジュースのことをひたすら考えて過ごしていたら色々なことが見えました。「ジュースを飲む」というめちゃくちゃシンプルな行為でも、よーく考えていくとやれることはたくさんあって、その体験を通して意識や感覚に訴えかけることができる気がします。大好きな本に浜田光さんという方はこう書いています。

「自分自身がどういう気持ちでどんな態度で何をやったか、つまりそこで何を体験し、どう生きたかということの方が大切なんじゃないだろうか。」

 野菜ジュース屋コウノリ、今後も純粋な気持ちを忘れず! 植物に、地球に、水に、太陽に、そして関わってくれるみなさんに感謝してまいります。連載を読んでいただきありがとうございました! ワンツー サンシャイン。

プロフィール

コウノリ

日本、アメリカ、台湾での生活を経て、2014年に日本初のコールドプレスジュースショップ『サンシャインジュース』をオープン。以降、各地を旅して生産者とつながり、クオリティの高い植物の自然エネルギー全開ジュースを作る。東京恵比寿の店舗と京都浄土寺にあるラボをベースに「水を介して繋がること」を考えて、野菜ジュースでの自然覚醒体験を促す。

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