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〈adidas Originals〉とミュージシャンの肖像。

ASOUND

2025年3月19日

photo: Ryohei Ambo
styling: Kazuro Sanbon
grooming: Tenju
make-up: Asuka Fukuda
edit: Koji Toyoda

左から、Somaさん/スニーカー「スーパースター Ⅱ」¥13,750、トラックパンツ¥12,100(ともにadidas Originals/アディダスお客様窓口☎0570・033・033) ARIWAさん/スニーカー「スーパースター Ⅱ W」¥16,500、トラックジャケット¥12,100(ともにadidas Originals/アディダスお客様窓口) Manaw Kanoさん/スニーカー「スーパースター Ⅱ」¥13,750、トラックジャケット¥13,200、トラックパンツ¥12,100(すべてadidas Originals/アディダスお客様窓口) Coutaさん/スニーカー「スーパースター Ⅱ」¥13,750、トラックジャケット¥13,200(ともにadidas Originals/アディダスお客様窓口)

大きな機材を抱えて音楽スタジオにやってきたのはASOUND。ボーカル/トロンボーン奏者のARIWAさんにドラムスのManaw Kanoさん、キーボード奏者のCoutaさんとベーシストのSomaさんを加えた4人組で、全員が20代のヤングライオンなバンド。レゲエミュージックを土台に、時にしっとりと、またあるときはグルーヴ感たっぷりに極上なサウンドを届けてくれる彼らの楽曲は、日々、音楽を貪るように摂取するシティボーイだったら、プレイリストの中に1、2曲は入っているんじゃないかな? 間違いなく今まさに耳を貸すべきバンドなことは確か。しかし、あのぶっといリズム隊に、心が解されていくような歌はどうやって作られるんだろう?

なんて気になったのも束の間、ASOUNDサウンドの源が同行したスタジオリハですぐさま判明。メンバー全員がスタジオ内に集合するや否や、準備ができた者から音を出し始めると、それに呼応するかのように、1人、また1人と音色をそのメロディに重ねていく。練習曲が最初から決まっていて、それをイチからおさらいしていくスタイルじゃないというのも、このバンドの曲を聴いたときにまず感じる“グルーヴ”感に一役買っているのかも。

「でも、なんとなく毎回テーマはあるんです。大体いつもそれに沿ってジャムっていく感じなんですが、たまに何も決めずにジャムするときもあって、コレいいね! というフレーズは忘れないように録音して、曲の元ネタにしていくんです。それを積み重ねて曲という形態になっていくのですが、それが実にバンドらしいなと思って気に入っています」(Manaw)

「去年の夏に出したEP『Lovely Freak』は、まさに今回の撮影で使わせてもらっている町田の音楽スタジオ『Gateway Studio』で生まれた楽曲。3日間、スタジオに篭もりきりで1日13時間近くもああでもないこうでもないとみんなで演奏しながら、レコーディングしていたのが今となっては懐かしい!」(ARIWA)

つまりは、みんな気持ちが一体となったときに、その空気中に散らばっていたASOUNDサウンドの種が一気に花のようにポンポンと芽吹く。それは彼らの楽曲を生音で披露するライブ会場でも変わらず、観客との垣根がなくなり、会場全体がひとつのグルーヴに包まれる瞬間にこそ、もっとも幸福を感じるのだとか。

「いまだによく覚えているのは、沖縄のライブハウスで行われたライブ。
サポートギターのKannon Priceの繋がりで実現したFukumoto Naoさんと私の2マンライブだったんですが、ライブが始まる前から沖縄特有のお祭りバイブス全開で、ひとたび曲が始まるとお客さんも一緒になって大合唱してくれて。ライブハウス全体がひとつの熱気を帯びていく瞬間がとても気持ちよかった」(ARIWA)

「森戸海岸の海の家もだよね。みんなAメロから歌い出してくれて、コール&レスポンスの嵐。めちゃくちゃ楽しくて、観客とジャムっているような気持ちになれるんです」(Manaw)

そう、彼らがもっとも大切にしているのが、“セッション”。だから、前述のようにスタジオで練習するときはレゲエはもちろん、R&Bやソウル、その時々でメンバーがハマっている様々な音楽を自然体で取り入れて、心赴くままにジャム。それがスタイル。ちなみに今、Manawさんが首ったけなのが、ジャマイカのリズムセクション、スライ&ロビーのドラマー、スライ・ダンバー。キーボード奏者のCoutaさんは、いろいろな楽曲の楽器の音色や音の重なり。ベースのSomaさんは、実直にダブやレゲエ。そして、ARIWAさんは、エイミー・ワインハウスの「Like Smoke」にフォーク系、そして、’70年代UKのレディスパンクバンド、ザ・スリッツにも夢中。

「ASOUNDは、レゲエに強い影響を受けつつ、自分のスタイルや音を追求している人たちの集まりなんです」(Manaw)

「このジャマイカ生まれのベースミュージックはどんな音楽ともマッチする。そこにメンバーのフェイバリットなサウンドを織り込むようにして、ASOUNDらしいね!ってカラーリングをもっと濃くしていけたら。バンドの大きな目標で言えば、“日本の〜”という垣根を取り払って、世界規模で聴いてもらえるようなバンドになること。その意味でも、4月19日・20日に開催される台北の音楽フェスはターニングポイントなのかな? と思っています。初めての海外は、バンドにとって大きなファーストステップになるはず!」(ARIWA)

とにかくチームワークが抜群。そして、どこまでも無邪気に音楽と向き合う彼らだったら、そんなとてつもなく大きな夢も叶えてしまいそう、とつい思ってしまった。リハ終わりで疲れているだろうに、バンド初の海外ライブのセットリスト決めもとても楽しそうで、ついついその輪に交ざりたくなる感じ。決してワンマンにならず、終始マイルドなディスカッションなのもいい。これぞ、まさにいいバンドのあり方。〈アディダス オリジナルス〉のスリーストライプスも良きチーム感に拍車をかけているね!

まずは1曲。

ASOUND「オリジナル」
2023/3分31秒/ Sony Music Labels Inc.

ASOUNDを初めて知った人にまず聴いてほしいのは、2023年7月に発表された2nd EPのタイトル曲「オリジナル」。バンドにとって初めてのメジャーデビュー作だ。「気持ち的には最新曲の『恋はカゲロウ』と言いたいところだけど、ASOUNDらしさが手に取るようにわかるのは『オリジナル』かなぁ」(ARIWA)。「『どんな音楽やっているの?』って聞く親戚のおじさんによく聴かせるのもこの曲なんですよ」(Manaw)

ASOUND

2020年のコロナ禍に結成された4人組バンド。ボーカル/トロンボーン奏者のARIWAを中心に、ドラムのManaw Kano、キーボードのCouta、ベースのSomaで構成される。2021年に発表した1st EP『Feel It』を皮切りに、精力的に活動。’22年に『FUJI ROCK FESTIVAL ‘22』、’23年には、『横浜レゲエ祭 The Final -vibez Of Yokohama』『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO』など大舞台を経験し、バンドのグルーヴ感やサウンドにより磨きがかかる。これまでに3枚のEPを制作し、昨年3rd EP『Lovely Freak』をリリース。最新曲は7inchと配信でリリースされているSg「恋はカゲロウ」。

インフォメーション

〈adidas Originals〉とミュージシャンの肖像。

adidas Originals SUPERSTARⅡ

バスケットボールコートからストリートへ舞台を移し、長年にわたりストリートウェアの象徴的なシューズであり続ける「スーパースター」。象徴的なシェルトゥとスリーストライプスはそのままに、履きやすさをアップデートした「スーパースター2」。一見、スーパースターとは大差ないように思えるが、よーく見てみると、フォルム自体がコロッと丸みを帯び、紐もややファットレース。シュータンや履き口にもパッドが仕込まれているおかげか、フィット感も格段に増した。長らく廃盤となっていたけれど、オリジナルのシルエットで復刻し、ようやく登場。

Official Website
https://www.adidas.jp/the_original