カルチャー

年の初めに訪れたい展示4選。

さーて、1月はどんな展示に行こうかな。

2025年1月8日

カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ
@ポーラ美術館

ワシリー・カンディンスキー、ロベール・ドローネー、モーリス・ド・ヴラマンク、
アンリ・マティス
Photo: Ken Kato

小泉智貴(Tomo Koizumi)
Photo: Ken Kato

山本太郎《羽衣バルーン》2014 年 作家蔵
Photo: Ken Kato

草間彌生《無限の鏡の間-求道の輝く宇宙の永遠の無限の光》2020 年 作家蔵
©YAYOI KUSAMA Courtesy of Ota Fine Arts
Photo: Ken Kato

ポーラ美術館といえば、なんといっても充実の所蔵作品が目を引く。モネ、ルノワールをはじめとした19世紀フランスの印象派や、スーラやシニャックに代表される新印象派、20世紀のフォーヴィスムや戦後の抽象表現主義など、ぐるりと回るだけで、近代から現代にかけての西洋美術の歴史を辿ることができる素晴らしい空間だ。本展では、杉本博司にはじまり、小泉智貴や草間彌生、またポーラ美術館が新たに収蔵した11点の作品(ヴォルフガング・ティルマンス、ドナルド・ジャッドやダン・フレイヴィンなど錚々たるメンバーの作品ばかり!)から「色」を起点とした新たな歴史が立ち上がる。スマホやPCで鑑賞ができてしまう今だからこそ、実物の色と仮想の色と、どんな違いが生まれるか、そして作家たちが人生をかけて表現しようとしてきた色彩とはいかなるものか、実際に目にして探究してみよう。

インフォメーション

カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ

会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3、アトリウムギャラリー
会期:2024年12月14日(土)〜2025年5月18日(日)
時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休み:会期中無休 ※2月27日(木)は同時開催のコレクション展「新収蔵 ピカソ ヴォラール連作100」のみ展示替えのため休室。
料金:大人¥2,200、大学・高校生¥1,700、中学生以下無料。障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)¥1,100

Official Website
https://www.polamuseum.or.jp/sp/colors/

MEDIA PRACTICE 24-25
@東京藝術大学大学院映像研究科

横浜の元町中華街といえば、中国旧暦のお正月をお祝いする「春節」も月末に控え楽しみだが、こちらもお忘れなきよう。「MEDIA PRACTICE 24-25」は同エリアに校舎を構える東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻の学生たちによる展覧会。修士二年生による「修了制作展」と、修士一年生による「一年次成果発表」を併せ、上映作品を中心に、上演、展示、ゲーム等、多岐にわたる作品が並ぶ。実践の名の下に、同時代を生きる学生たちが、どのように芸術表現と向き合っているか、刺激をもらいにいこう!

インフォメーション

MEDIA PRACTICE 24-25  東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 修士課程修了制作展

会場:東京藝術大学 横浜校地 元町中華街校舎
会期:2025年1月17日(金)〜2025年1月19日(日)
時間:11:00〜19:00(最終入場は18:30まで)
休み:なし
料金:無料

Official Website
https://fm.geidai.ac.jp/media-practice/2025/

生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った
@東京ステーションギャラリー

《日野菜》1970年、豊田市美術館

《ひなげし》1969年、豊田市美術館

《いい形・いい布》1986年、豊田市美術館

アプリケ、コラージュ、手芸作家として知られる宮脇綾子。野菜や魚など、「主婦」として毎日目にしていた身近なものをモチーフに、高いデザイン性と繊細な色彩感覚が魅力の作家だ。日常のなかから湧き出る興味と豊かな感受性、探究心が表れた作品に魅了されること間違いなし。終戦後、40歳を過ぎて制作を始めたという話もびっくりだけど、なんだか勇気をもらえるな。展示される約150点の作品を、美術史と接続し分析することで、「宮脇綾子の芸術」に新たな言葉が付与される。意義深い展示となりそうだ。

インフォメーション

生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った

会場:東京ステーションギャラリー
会期:2025年1月25日(土)~2025年3月16日(日)
時間:10:00~18:00/金曜日~20:00(入館は閉館30分前まで)
休み:月曜日、2月25日(火)※ただし2月24日、3月10日は開館。
料金:一般¥1,300、高校・大学生¥1,100、中学生以下 無料。前売りあり。

Official Website
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/

OPEN SITE 9
@トーキョーアーツアンドスペース本郷

『トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)』の企画公募プログラム「OPEN SITE」。2016年から開始し、今年度で9回目の開催だ。1月11日(土)からの展示「PART 2」では、滝戸ドリタ、KANTO(佐藤浩一+ARCHIVE)による展示、中川麻央、現代サーカス集団RUTeNによるパフォーマンスが予定されている。知らなかったアーティストや表現、創造の場を作り上げていく意欲に満ちた作品にぜひ出合いに行こう! ご近所にある『東京都水道歴史館』ではKANTOのサテライト展示も開催。こちらもあわせて訪れてみよう!

インフォメーション

OPEN SITE 9

会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
会期:PART 2(PART 1の会期は終了)/2025年1月11日(土)〜 2025年2月9日(日)
時間:11:00〜19:00 (入場は閉館の30分前まで)※パフォーマンスは企画により異なる。
休み:月曜日 (1月13日は開館)、1月14日
料金:無料 ※パフォーマンスは有料。

Official Website
https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2024/20241123-7335.html