TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#4】My Favorite Things

執筆:久保亮太朗

2025年1月3日

現在12月30日、まさに年の瀬。(この記事が載る頃には2025年になってしまっていますが。。。)
初回のコラムに書いたとおり、僕はart book に服、加えてLE LABOのbig fanでして、
全てをそれらに注ぎ込んでしまいます。。。
今回は一年間の僕の努力の結晶?を紹介したいと思います。(笑)

まず、なんでもフィジカルなものに憧れる僕には欠かせないartbookから。

東京にいた頃からここのmagazineやトートは購入していました。
apartamentoから出版されている『TOKYO STYLE by Kyoichi Tsuzuki』です。

初版刊行から30年経った今、海外はおろか日本でも殆ど手に入らないほど人気を誇っていた本書。銀座 蔦屋で働いていた当時、海外のお客様からのお問合せランキング1位はこの本でした。
当時の海外の方達の日本の住居の印象は、所謂丁寧な暮らし、そのものでした。
只、リアルはまさに真逆、いかに狭い東京のアパートで趣味を満喫できるか。この本には沢山のフィギュアが雑多に置かれている部屋、音響セットが組んである部屋、はたまたアメリカの国旗が掲げられている部屋などなど、様々な当時の部屋が紹介されています。
そしてこれらの写真は全て大判カメラで撮影されていて、写真一枚の繊細さも魅力ですよね。。。
このデジタルの進化が著しい2024年ではあり得ないくらい手間をかけている。。。
この手間とその部屋にいるんじゃ無いかと錯覚するほどの写真の繊細さが僕の心を動かしている。ありがとうございます、都築さん。。 I appreciate it apartamento!!!!!!

2冊目はこちらもapartamentoから出版されている、『A PLACE FOR DAYTIMECOOKING by ATELIER SEPTEMBER』

コペンハーゲンに実際にあるATELIER SEPTEMBERのベジタリアンに向けたレシピ本。
このレストランの有名メニューのレシピと共に店内の写真や外観などとても美しい写真たちが載っています。
読んでいるとレシピ本だということを忘れてしまいます。美しすぎて。。。。
故にこの本は”アートブック”だと僕は読むたびに気付かされます。レシピ本じゃないんです。”アートブック”なんです。
レシピも学べるし、心も満たされる。。こんなにも愛で満たされるアートブック、体験するべきでしょう。
いつかこの本を持ってお店にいくのが僕のバケットリストの一つです。

3冊目は2019年にでたJuergen TellerのHANDBAGSの改訂版、『MORE HANDBAGS』。2019年版は人気すぎて、僕は購入できず悔しい思いをしていました。
改訂版が出るや否やすぐに購入しました。(笑)

この本の凄いところ。
いや、JUERGENの凄いところは高級なブティックのhandbagを日常の一部のように切り取っているところです!!!!
高級品として綺麗に撮る、のではなく敢えて日常のアイテムとして写真を撮る。
これができるのはまさにJUERGEN、と深く思います。
それでいてユーモアも兼ね備えている。。
感無量とはこのことですね。
この本も一生手元に置いておきたいです。
いつか名作『Go-Sees』と共にJUERGENにサインを入れてもらいたいです。。。

最後は『SNEEZE MAGAZINE』です。
sneezeはカナダを拠点に2008年からmagazineを発行しています。
写真のとおり、sneezeのmagazineは全てタブロイド式になっていて読み終えたあとは
ポスターにするもよし、額に入れて飾るもよし。
僕はポスターにしていつでも記事の内容や写真が目に入るようにしています。
まるで受験生です(笑)。
そしてこのissue61の写真は僕のone of my favorite photographerのAri Marcopoulosなんです!!
彼の撮る写真はやっぱり別格なんです。
特筆すべき点はやはり被写体との距離感。
きっとari じゃなければ取れないほどの近い距離感なんですよね。
長年の友達同士のような距離感を取れるariはやっぱり唯一無二。
写真がうまいだけじゃないです。いや厳密に言えばカッコいい写真を撮るには被写体との距離感が一番重要で彼はそれが天才的にうまい。結果、写真がうまい。
機材の使い方を熟知してるとか、ライティングがうまいとか、そういう次元では無いと思います。
故に彼は色んな意味でstreet photographerなんだと個人的に解釈しています。

最後に僕のLE LABOコレクションをお見せします(笑)。

いつもつけているANOTHER13とTHE MATCHA 26。

キャンドルとルームスプレーはAMBROXYDE17。
これは香水のANOTHER13と似ている匂いでチョイスしました。
ちなみにこの後ろにあるmagazine 『LUSO』は友達のnoahが作っていてトロントのオシャレな場所には絶対置いてある。
彼の写真は魅力的なのでチェックしてみてください。
https://www.instagram.com/noahganhao/

そしてこれが僕がお店でみて一目惚れしたsmall home diffuser。残念なことに日本未発売みたいです。。。

僕は好きなアートブックやLE LABOのためなら夜ご飯も抜きます(笑)。
それがいい事なのかどうかはわからないけれど27歳の年になっても夢中になれるもの、胸が踊るようなものがあることを誇りに思います。
東京にいた時から海外にいる今まで、大好きなartなどを通して沢山の方達と出逢えて色んなことを経験できています。
ただ、”好き”を貫くことは想像以上に難しい。歳を取れば取るほど。
でもそれが本当の意味で”好き”ならきっと最後には幸せになれるし、周りも幸せにできると思います。
僕は、自分の中の”好き”を貫いてよかった。
そう、心から感じます。
全ての人が”好き”で満たされるようなpeaceな世の中を願います。

最後に
Thank you everyone who read my column and everyone who was involved in it.

プロフィール

久保亮太朗

くぼ・りょうたろう|1997年生まれ。銀座蔦屋書店のphotobookコンシェルジュとして働いたのち、現在は海外を拠点に活動中。

Instagram
https://www.instagram.com/ryotarokubo.fr/