カルチャー

何でも自分たちでやる。会社まで作ったKhakiの創造力。

2024年11月7日

やっぱりバンドっていいよね。


photo: Naoto Date, Kishin Yokoya (Profile)
2024年11月 931号初出

聴いてくれる人たちよりも前に、まずは自分たちが楽しみたい!

「3つのトラックをシャッフル再生すると6通りの曲を楽しめる」シングル? 自主企画の対バン相手に令和ロマン? なにかと話題の絶えない、独自のアイデアが魅力のロックバンドKhaki。バンドのアートワークも手掛けるドラムの橋本拓己さんは「面白いなと思って貯めてるコトを良いタイミングで出してるだけ」と、考え方はいたってシンプル。

すべてのデザインを手掛けるドラムの橋本さんだが、Khakiを始めるまでその経験はなかったそう。ここはKhakiの事務所であり、橋本さんのアトリエでもある。他のクリエイターも出入りしていて、まるでアジトのような雰囲気が魅力的。

 そんなKhakiは、5月に「合同会社ア柿印」の設立を発表。「メジャーに行かずに、自分たちの力だけでやってメジャーの人たちを超えていけたらかっこいいよなって」という橋本さんの言葉から思うに、音楽だけじゃない創造性は「良いと思えること」を突き詰める姿勢から生まれているみたいだ。キーボードの黒羽広樹さんは、「自分たちが楽しいのが第一。そのうえでお客さんがどう思うか、なんです」と語る。後から加入したベースの下河辺太一さんは、「全部自分たちでやっているからこそ、音楽と他のことのバランスがとれている」と思ったそう。お客さんの勘の鋭さに負けないくらいにいろんなアイデアを仕掛けていきたいと、ギターボーカルの平川直人さんと中塩博斗さんは声を揃える。そんなこと言われたら、負けじとKhakiを追いかけたくなる!

デイリーユースもできるグッドデザインなグッズが揃う。「これ履いてください」と渡されたスリッパは、会社の名入り。なんとこれもグッズとして買えるんだから、驚き。

プロフィール

何でも自分たちでやる。会社まで作ったKhakiの創造力。

Khaki

カーキ|2018年結成の5人組バンド。バンド内に複数のソングライターがいるのが特徴で、そんな違いもKhakiらしさに一役買っている。今年の12月1日には、LIQ
UIDROOMにて初の単独公演『ソロ・コンサート』を開催。

Official Website
https://www.khaki-band.com/

Instagram
https://www.instagram.com/khaki_band/

LISTEN now!

何でも自分たちでやる。会社まで作ったKhakiの創造力。

お祝い/萌芽(2023、self-released)

編曲に阿南智史(ex. never young beach)とbisshi(ex. PAELLAS、SOSITE)からなるSoft Biasを迎えて制作された、Khakiの3枚目のシングル。作詞作曲を、それぞれ中塩と平川が手掛けた「お祝い」、「萌芽」の2曲入りとなっている。