カルチャー
探求心をくすぐる展示4選。
さーて、6月はどんな展示に行こうかな。
2024年6月8日
text: Ryoma Uchida
ひとはなぜ ひとがたをつくるのか
@横浜人形の家
土偶からアクリルスタンドまで。人間は人形(ひとがた)とともにその歴史を歩んできた。人はなぜ「ひとのかたち」を作るのか、そこにどんな祈りが込められているのか。「ひとがた」を生み出す謎へと迫る本展では、各時代ごとの充実した解説や、土井典、高橋操、大森記詩、滋賀県の障がい者施設「やまなみ工房」と神奈川県にある「嬉々‼CREATIVE」の制作者らによる「ひとがた」の展示などが紹介される。そのフォルム(かたち・かた)の多様さに着目し、それらを生み出した心と精神性の多彩さ、表現の豊かさ、不思議さに圧倒されに行こう。
インフォメーション
ひとはなぜ ひとがたをつくるのか
会場:横浜人形の家
会期:2024年4月6日(土)~6月30日(日)
時間:9:30~17:00(※入場は16:30まで)
料金:大人・高校生以上1000円、小中学生500円
休み:月曜日(※月曜日が祝日の場合は開館し翌火曜日に振替休館)
公式ウェブサイト
https://www.doll-museum.jp/14018
幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻
@町田市立国際版画美術館
彫刻や細工を施した版を転写することから、ときに鏡にたとえられる版画。それは作者の内面をも映し出すのか、不可思議なモチーフや奇妙なフォルムなど、幻想的な世界が描かれることもしばしば。本展でテーマとされている「フラヌール(遊歩者)」とは、そんな独自の地平をさまよい歩く作家のことを指す。町田市立国際版画美術館の魔力のもとに集う作品たちを堪能し、内なる宇宙を解き放ちにゆこう!
インフォメーション
幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻
会場:町田市立国際版画美術館
会期:2024年6月1日(土)~9月1日(日)
休み:月曜日 ※7月15日(月・祝)、8月12日(月・振休)は開館、7月16日(火)、8月13日(火)は休館
時間:10:00~17:00/土・日・祝日は10:00~17:30(※入場は閉館30分前まで)
料金:一般800円、大・高生400円※中学生以下は無料
フィリップ・パレーノ:この場所、あの空
@ポーラ美術館
![《私の部屋は金魚鉢》2018年 展示風景:グロピウス・バウ、ベルリン、2018年](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2024/06/6af0ac6a21c550d66005395efec5b4ac-2000x3000.jpg)
《私の部屋は金魚鉢》2018年 展示風景:グロピウス・バウ、ベルリン、2018年 Courtesy of the artist; Pilar Corrias, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; Esther Schipper, Berlin/Paris/Seoul
Photo © Andrea Rossetti
「絵のない絵本」はアンデルセンだが、自分の作品を「カメラのない映画」と例えるのは現代のフランス美術を代表するアーティストの一人、フィリップ・パレーノだ。空間を自由に漂うバルーンの魚や、自ずと音を奏でるピアノ、何かを語るように明滅するランプ……。神秘的で無二の世界に迷い込んでみれば、あらゆる場所と空間をめぐる精神と感覚の旅のはじまりだ!
インフォメーション
フィリップ・パレーノ:この場所、あの空
会場:ポーラ美術館
会期:2024年6月8日(土)~12月1日(日)
休み:会期中無休
時間:9:00〜17:00(※入館は16:30まで)
料金:大人2,200円、大・高校生1,700円※中学生以下は無料
中西夏之:1962〜2011
@SCAI PIRAMIDE
中西夏之といえば、高松次郎・赤瀬川原平らと結成した前衛芸術グループ「ハイレッド・センター」は、今や教科書レベルの重要事項。他にもハプニング作品、舞台美術から絵画など、様々な様式やメディアを横断しながらその活動は多岐にわたる。だからこそ、一体どんな変遷があったのか、どんな作品があったのか知りづらい。本展では、60年代のオブジェから2010年代の試作まで、その半世紀の道のりを示す未発表作品を含む約10点が展示される。この貴重な機会に、日本の戦後美術を代表する作家の思索と表現の道筋を辿ってみよう!
インフォメーション
中西夏之:1962〜2011
会場:SCAI PIRAMIDE
会期:2024年6月22日(土)〜9月14日(土)
休み:日・月・火・水・祝日(※ 夏期休暇:2024年8月10日〜18日)
時間:12:00〜18:00
料金:無料
公式ウェブサイト
https://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibitions/2024/06/natsuyuki_nakanishi_1962_-_2011/
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