カルチャー

春のうららかな気分で訪れたい展示4選。

さーて、4月はどんな展示に行こうかな。

2024年4月8日

2023年度 新収蔵品展
@豊田市美術館

田島美加《Art d'Ameublement(Cirque aux Mille Couleurs)》2023年 ©TAJIMA Mika,2024 anonymous collection寄贈

田島美加《Art d’Ameublement(Cirque aux Mille Couleurs)》2023年 ©TAJIMA Mika,2024 anonymous collection寄贈

4月は年度のはじまり。桜の開花とともに色んなことがスタートする時期である。クラス替えで仲間が増えるように、愛知県にある豊田市美術館でも、収蔵作品の仲間が増えたそうで、11作家計31点があたらしく美術館のコレクションに加わった。果たしてこの転校生たちが美術館にどんな空気をもたらすのか。既存のコレクションとあわせて紹介する本展で、新鮮な気持ちで鑑賞できそう。ちなみに、4月26日より館のとなりに「豊田市博物館」がオープンするそうで、そちらも見逃せない!

インフォメーション

2023年度 新収蔵品展

会場:豊田市美術館 展示室4-5
会期:2024年3月19日(火)〜5月6日(月・祝)
時間:10:00〜17:30(入場は17:00まで)
休み:月曜日(4月29日、5月6日は開館)
料金:一般300円/高校・大学生200円/中学生以下無料 ※同時開催 企画展「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」展のチケットでもご覧いただけます。

公式ウェブサイト
https://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2023na/

デ・キリコ展
@東京都美術館

不安と憂愁が込められた幻想的世界を「形而上絵画」として展開し、その後のシュルレアリスムに通じる流れを生み出したジョルジョ・デ・キリコ。視覚世界を超えた画面は、現在に至るまで多大なるインスピレーションを与えていて、昨年公開された『君たちはどう生きるか』(宮﨑駿・監)にもキリコの作品をオマージュしたような風景があったと噂もあるほどだ。本展は、世界各地から集まった100点以上の作品から、デ・キリコ芸術の全体像に迫る大回顧展。90歳で亡くなるまで精力的に創作を続けた、その人生と作品のあゆみを堪能しよう!

インフォメーション

デ・キリコ展

会場:東京都美術館
会期:2024年4月27日(土)〜8月29日(木)
時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
休み:月曜日、5月7日(火)、7月9日(火)〜16日(火)※ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)、7月8日(月)、8月12日(月・休)は開室
料金:一般 2,200円/ 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,500円/高校生以下無料。前売り料金あり(4月26日(金) 23:59までの販売)。※土曜・日曜・祝日及び8月20日(火)以降は日時指定予約制。

公式ウェブサイト
https://dechirico.exhibit.jp/

樋口一葉の初期小説
@台東区立一葉記念館

樋口一葉といえば5千円札がパッと思い浮かぶ。金額のせいか良いイメージがなんとなくあるけど、一葉の人生はというとお金には恵まれず、24歳でその生涯を終えた苦労の人。19歳で小説を書いて家族を養おうと決意して以来、自ら人脈をつくり、わずか5年ほどの執筆期間に22編の小説を世に出した。デビュー作「闇桜」から、下谷龍泉寺町在住時に書かれた「花ごもり」までの10編に焦点をあてた本展では、苦悶と成長の軌跡を追うことができる。そろそろ新紙幣へと移行する今年だからこそ、彼女がどんな人だったかを知り、思いを馳せてみるのはどうだろう! 一葉記念公園の桜も見頃だ。

インフォメーション

樋口一葉の初期小説

会場:台東区立一葉記念館
会期:2024年3月16日(土)〜5月12日(日)
時間:9:00〜16:30(入館は16:00まで)
休み:月曜日(祝休日の場合は翌平日)、5月13日(月)~17日(金)
料金:一般300円/小中高生100円

公式ウェブサイト
https://www.taitogeibun.net/ichiyo/

サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」
Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展
@東京都現代美術館

サエボーグ《I WAS MADE FOR LOVING YOU》 2023-2024、インスタレーション
撮影:髙橋健治 画像提供:トーキョーアーツアンドスペース

サエボーグ《I WAS MADE FOR LOVING YOU》 2023-2024、インスタレーション
撮影:髙橋健治 画像提供:トーキョーアーツアンドスペース

東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が実施する「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」は、中堅アーティストを対象に、受賞から複数年にわたる継続的支援によって更なる飛躍を促すことを目的とした現代美術の賞だ。その第4回受賞者のサエボーグと津田道子の2名による展覧会が清澄白河にある東京都現代美術館にて開催中。隣り合うふたつの空間のなかで展開される本展。自作のボディスーツを着用して行うパフォーマンスから映像作品を中心としたインスタレーションまで、両者共に「身体」をひとつの起点としながらも全く違うアプローチと関心が示されている。その表現の差異や共通点を考えながら鑑賞してみるのも面白そう!

インフォメーション

サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」/津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」 Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展

会場:東京都現代美術館 企画展示室3F
会期:2024年3月30日(土)〜7月7日(日)
時間:10:00〜18:00
休み:月曜日(4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
料金:無料
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーアーツアンドスペース・東京都現代美術館

公式ウェブサイト
https://www.tokyocontemporaryartaward.jp/