どの街を歩いていても、気がつくと目に入ってくるのが、店オリジナルのキャラクターたち。『呷尚宝』（JSP）で朝ご飯を食べたときに出会った、なんだか見たことあるようなキャラをググったときに、考現学を始めてみようと思った（笑）。フライドチキンの『頂呱呱』（T.K.K.）の男はわんぱくだし、豚はおおむね洒落ていた。チェーン店でも個人商店でも、ナイスキャラがいる店はだいたい旨い！

『呷尚宝』（ジャーシューパー）の頭文字で「JSP」。見たことあるようなキャラだが、台湾ローカルも台湾通も認める朝ご飯屋さん。彼の名は「J寶」といい、8月8日生まれ、身長は大根餅10個分、体重は紅茶5杯分。口癖は「お腹すいてますか？」。

　チキンも台湾らしい味付けで旨い『頂呱呱』。ティンクァクァの頭文字で「T.K.K.」。鶏顔のマッチョな兄さんの名は「阿勇」だ。西門のベテラン『LAB TAIPEI』もコラボするほど街に根付く。ポテトはさつまいも、鶏皮におこわが入ったのもならでは。

　一緒に回っていた写真家のテイさんが「これが超大好きで」と紙よりも薄い豚肉とアーモンドのパリパリ焼き「杏仁豬肉紙」（300元）を買っていた。軽い食感で激ウマだった。

　タピオカを飲むなら黒糖タピオカのところならだいたい美味しい。熱々のタピオカだとなおよし。ここではあっさりミルクティー仕様（50元）で大人に。キャラは今どき。

　豬血湯というのは豚の血を固めた豆腐のようなもので、つるりとクセもなく栄養満点。僕らには馴染みはないが、台湾の人は大好き。看板も赤と黄色の縁起のいい徳の高い色だ。

　漢字にすると「路易莎」（ルイーザ）。イタリアのエスプレッソ文化に影響を受け、イタリアの女神がモチーフになっているだけあり、どのチェーン店よりもラテ（65元）が旨い。

　左の髭の男は、一度東京にも進出していた魯肉飯の『鬍鬚張』（フォルモサチャン）。本店が旨いそうだ。『MR.BROWN COFFEE』はあちこちで見かけるコーヒーチェーン店だが、ファミリーマートのコーヒーもここのらしい。しょうが鴨鍋の『霸味薑母鴨』も安定のチェーン店。