カルチャー

PARAKEET CINEMA CLASS Vol.9/『瞳をとじて』(監督:ビクトル・エリセ)

「愛らしい犬はなぜ映っているのか?」

2024年2月12日

jingle: Kensuke Ide
cover design: Katsuyoshi Mawatari
text: Ryoma Uchida
edit: Keisuke Kagiwada

”真の映画批評に触れられるこの世でただ1つ”のポッドキャスト番組
「PARAKEET CINEMA CLASS」。

 今月も映画批評家の廣瀬純さんとライターの鍵和田啓介さんが、公開中の映画をネタバレ上等で語り明かしています。取り上げるのは、巨匠ビクトル・エリセ監督による31年ぶりの長編新作『瞳をとじて』(2月9日公開)。さっそく予告編をチェック!

 22年前、映画『別れのまなざし』撮影中に謎の失踪を遂げた、かつての人気俳優・フリオ(ホセ・コロナド・演)。元映画監督であり、親友でもあったミゲル(マノロ・ソロ・演)は、テレビ番組をきっかけにその真相を追い始める。ふたりの記憶をめぐる 「人生」と「映画」の物語だ。

 「監督がこの映画でやろうとしていることを一言で表すと、『映像の二重性』である」と廣瀬さんはいう。過去と現在、映像と現実、均衡と不均衡、母と子……様々な「二重性」が存在する本作を読み解いていきます!

※繰り返しますが、ネタバレ上等がコンセプトなので、未見の方はくれぐれもご用心を!

Host:
廣瀬純/1971年、東京都生まれ。哲学・映画批評。龍谷大学教員。映画関係の著書に『シネマの大義』『シネキャピタル』など。   

鍵和田啓介/1988年、東京都生まれ。ライター、編集者。著書に『みんなの映画100選』など。