カルチャー

12月はこんな本を読もうかな。

知恵熱で体が温まりそうな3冊。

2023年12月1日

『〈ツイッター〉にとって美とはなにか  SNS以後に「書く」ということ』
大谷能生 (著)

ミュージシャンの傍ら、他の追随を許さぬ独自の批評活動も行う著者による、ツイッター論。「『書く』ことと『話す』ことが軋みの音をあげながら交錯する」場としてのこのSNSが、壮大なスケールで美学的に考察される。ツイッター以後、書くことは野蛮なのか? フィルムアート社/¥2,420

『ブルーフィルムの哲学 「見てはいけない映画」を見る』
吉川孝(著)

映画論において、もはや未開拓のジャンルなどないと思っていた。だけど、まだあった。その名は、1980年代初頭以前に流通していたいわゆる違法ポルノ映画、ブルーフィルム。本書が現象学的な方法論によって読み解くのは、この「禁じられたジャンル」のヴィジョン。いろんな意味で刺激的! NHK出版/¥1,870

『とるにたらない美術 ラッセン、心霊写真、レンダリング・ポルノ』
原田裕規 (著)

「ゴッホより〜普通に〜ラッセンが好き〜」と歌が笑えるのは、「ラッセンよりゴッホの方が美術的な価値が高い」って暗黙の前提があるから。しかし、その前提を疑わなければ、美術の本質には近づけないのかも。ラッセンはもちろん、心霊写真、VARからドローンまでを俎上にあげるこの美術論は、そんなことを教えてくれる。¥2,860/ケンエレブックス