カルチャー
7月はこんな映画を観ようかな。
しんどい暑さを忘れるために観たい3作。
2023年7月1日
text: Keisuke Kagiwada
『小説家の映画』
ホン・サンス(監)

ホン・サンス監督の映画はどれも同じだとよく言われる。いつも男女がくっちゃべっているだけだ、と。確かに、わけあって開店休業中の小説家と女優が、ひょんなことから出会って意気投合し、一緒に映画を作ろうとする本作も、基本的には2人やそれを取り巻く人々との会話を、長回しで撮ったシーンが中心だ。だけど、どんどん語り口がシンプルかつ力強くなっている気がする。最近、酒を飲まなくなり、大量に吸っていた紙タバコを電子タバコに切り替えたため、目覚めたときに頭がスッキリしていると監督は語っていたが、関係あるのか。本作はある意味で”電子タバコ映画”でもあるから、無関係じゃない気がするなぁ。公開中。
『不安は魂を食いつくす』
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(監)

ニュー・ジャーマン・シネマを牽引したファスビンダーによる1974年の作品が、満を辞して劇場初公開。夫に先立たれた初老の掃除婦エリと、移民労働者の青年アリの恋路を描くメロドラマだ。しかし、2人を祝福する者はいない。年の差がある上、アリが移民のため、周囲が差別心を剥き出しで接してくるからだ。かくして、みるみる孤立していく2人を、レストランの扉の奥をはじめ、窮屈なフレーム内フレームに囲うようにしてカメラは映し出す。まるで、檻の中に押し込めるかのように。ファスビンダー、”構図の鬼”だな。7月28日より開催される「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選」内で上映。
『ゼイ・クローン・タイローン ~俺たちクローン?~』
ジュエル・テイラー(監)

『クリード 炎の宿敵』や『スペース・プレイヤーズ』の脚本家として知られるジュエル・テイラーの監督デビュー作。ジョン・ボイエガやジェイミー・フォックスが、ひょんなことから政府の極悪非道な陰謀に巻き込まれるSFコメディで、1970年代のブラックスプロイテーション映画へのオマージュもあるとかないとか。ジェイミーの出る映画にハズレは少ないから、きっと面白いに違いない。7月21日よりNetflixにて独占配信。
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