カルチャー
12月はこんな映画を観ようかな。
2023年を迎えちゃう前に観たい4作。
2022年12月1日
text: Keisuke Kagiwada
『Never Goin’ Back ネバー・ゴーイン・バック』
オーガスティン・フリッゼル(監)
いやー、ゴキゲンな映画だこと。描かれるのは、バイトに明け暮れる極貧ティーンのジェシー&アンジェラが、数々のトラブルに見舞われながらも、誕生日をリゾートで過ごすべく七転八倒する姿。監督自身の青春時代がベースになっているらしいが、とにかく2人のパワフルで、ときに下品な魅力が眩しい。とりわけ終盤を盛大に彩るクソ&ゲロには大爆笑。アンジェラを演じるのは、最近レオさまと破局したのが記憶に新しいカミラ・モローネだ。12月16日より公開。
『MEN 同じ顔の男たち』
アレックス・ガーランド(監)
『エクス・マキナ』を手がけたアレックス・ガーランド監督最新作は、「なーんか変だぁ嫌だなぁ怖いな」(@稲川淳二)的な感触がずっと続くある種のホラー。なんせ、夫の死に際を目撃してしまった女性が、心の傷を癒やすべく田舎のカントリーハウスを借りたところ、不気味な男たちに翻弄されるばかりか、その男たちがみんな同じ顔(!)という話なんだから。まるでシュールレアリズム画家が描く絵画の中に、迷い込んでしまったかのような気持ちに襲われるに違いない。12月9日より公開。
『”Sr.”: ロバート・ダウニー・シニアの生涯』
クリス・スミス(監)
今年、60年代のカルト映画『パトニー・スウォープ』が本邦初公開された。その反骨精神に溢れるブラックムービーの監督の名は、ロバート・ダウニー・シニア。そう、ロバート・ダウニー・Jrのパパだ。本作は、2021年に亡くなったシニア(彼を私淑するポール・トーマス・アンダーソンは『リコリス・ピザ』で献辞を捧げていたっけ)をめぐるドキュメンタリー。彼が異端児として歩んできたその生涯を通して明かされるのは、知られざるアメリカ映画史の1ページだ。12月2日よりNetflixにて独占配信。
『ホワイト・ノイズ』
ノア・バームバック(監)
『フランシス・ハ』が現代を生きるシティボーイ&ガールの教科書になって久しい。その監督(ノア・バームバック)、主演(グレタ・ガーウィグ)、助演(アダム・ドライバー)による再タッグを拝めるのが本作。描かれるのは、化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れるあまり錯乱してしまった大学教授が、家族とともに演じる逃走劇だ。原作はドン・デリーロの同名小説。ここ数年、『プロット・アゲンスト・アメリカ』(原作はフィリップ・ロスの『プロット・アゲンスト・アメリカ もしもアメリカが…』)とか、『レア・セドゥの いつわり』(原作は同じくロスの『いつわり』)とか、アメリカのポストモダン文学の映像化が相次いでいるけど、これは何を意味しているんだろうか。一部劇場にて公開中&12月30日よりNetflixで配信。
ピックアップ
PROMOTION
うん。確かにこれは着やすい〈TATRAS〉だ。
TATRAS
2024年11月12日
PROMOTION
〈バレンシアガ〉と〈アンダーアーマー〉、増幅するイマジネーション。
BALENCIAGA
2024年11月12日
PROMOTION
人生を生き抜くヒントがある。北村一輝が選ぶ、”映画のおまかせ”。
TVer
2024年11月11日
PROMOTION
〈ティンバーランド〉の新作ブーツで、エスプレッソな冬のはじまり。
Timberland
2024年11月8日
PROMOTION
〈ザ・ノース・フェイス〉のサーキュラーウールコレクション。
THE NORTH FACE
2024年10月25日
PROMOTION
介護がもっと身近になるケアギビングコラム。
介護の現場を知りたくて。Vol.3
2024年10月23日
PROMOTION
君たちは、〈Puma〉をどう着るか?
Puma
2024年10月25日
PROMOTION
〈ナナミカ〉と迎えた、秋のはじまり。
2024年10月25日
PROMOTION
ホリデーシーズンを「大人レゴ」で組み立てよう。
レゴジャパン
2024年11月22日
PROMOTION
〈バーバリー〉のアウターに息づく、クラシカルな気品と軽やかさ。
BURBERRY
2024年11月12日
PROMOTION
〈ハミルトン〉と映画のもっと深い話。
HAMILTON
2024年11月15日