ファッション

グレーソックスとローファーの季節。

Loafer

2022年9月28日

シティボーイのABC


photo: Takuto Yamasaki
styling: Takayuki Tanaka
grooming: Narimi Tsukuba
illustration: DEADKEBAB
edit: Koji Toyoda
2022年10月 906号初出

ジョンロブのローファー
選ぶべきは、ハーフサドル仕様のシンプルな一足。とびきり極上のフィッティングを味わえる〈ジョンロブ〉の名品番「ロペス」は、いつか絶対にはきたい。
ローファー¥231,000(ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン☎03·6267·6010)、コート¥726,000、ニットベスト¥187,000※ともに予定価格(ともにミュウミュウ/ミュウミュウ クライアントサービス☎0120·45·1993)、ミドルウェイトの2パックTシャツ¥16,500(ベルバシーン・ハイ スタンダード/ハイ スタンダード☎03·3464·2109)、ユーズドの〈リーバイス〉のアメリカ製デニムパンツ「501」¥11,000(原宿シカゴ 原宿店☎03·6427·5505)、コットンソックス¥1,760(ソック ドリームス/ぽこ・あ・ぽこ☎03·3477·5006)、ユーズドの〈FOX〉のキャップ¥6,900(ソーワット ヴィンテージ: sowhatvintage@gmail.com)、バックパック¥33,000(イグノーブル/NEWJOKE☎044·201·1049)、その他は私物

 季節の移ろいは足元から。落ち葉が舞う季節には、久々に革靴をはこう。背筋もシャンと伸びるから、寒いからって縮こまって猫背にもならない(……気がする)。普段からスニーカーに慣れ過ぎた僕らにちょうどいいのは、“怠け者”なんて意味もあるローファー。だからといって、適当にデカいパンツと合わせるとチグハグな印象になるのも事実。それに履き口が広いから、靴下チラ見え問題も勃発する。できれば、素足に履くのは避けたいし、プレッピーに白や赤の靴下でも何だか気恥ずかしい。思った以上にローファーって難しい靴なのかも? 

 そんな最中、たまたま海外誌で見掛けた〈ジョンロブ〉の広告に正解を発見! それは、黒のローファーとグレーソックスのコンビネーション。ヨーロッパの風がさらりと吹いたコンサバなムードが、とてつもなくクールで、今すぐ真似したくなったのだ。この際、全身グレーで〈リーバイス〉の「501」もスミクロまで色落ちしたものをチョイス。くるぶし丈で一折りしたら、ちょうどいい感じになった。これなら無理に背伸びせず、しっかりと地に足の着いた気分でローファーを楽しめる。落ち葉を踏む音も心なしか軽快だ。

〈G.H.バス〉のローファー
ローファーの靴型を考案した老舗メーカー〈G.H.バス〉もお忘れなく。
こちらはスケーターのジェイソン・ディル先輩も愛用する「ローガン」を、厚みを持たせたソールとグレインレザーで改良した日本限定モデル「J ローガン」¥29,700(G.H.バス/G.H.バス トーキョー☎03·5843·0777)、コットンカシミヤのソックス¥15,400(ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン)