TOWN PLACE

pas loin

エレベーターの扉が開くと、
そこはまるで造り手のカーヴ。

2024年5月1日

どっさりとピクルスも付くパテ(¥1,500)に、小鍋に入った熱々のリゾット(¥1,800)。リゾットのブイヤベースは『ビストロシンバ』で仕込まれたもの。

 POPEYE編集部がある銀座で、おいしいワインが飲みたくなったら迷わず『パ・ロワン』。エレベーターの扉が開くと、ワイン蔵を思わせる洞窟のような空間が広がり、これから始まる夜への期待を高めてくれる。お店を仕切る高山南美さんのサービスは、キビキビ、サバサバ。常連も一見も分け隔てなく、テンポの良さに、こちらのオーダーも止まらなくなる。大きな窓からは首都高が見下ろせ、ビルの一室にもかかわらずゆったり落ち着ける。夏はテラスで飲むのも気持ちが良さそうだ。実は新富町に構えるフレンチの名店『ビストロシンバ』の2号店でもあって、キッチンは同店の料理人が月替わりで担当。だから料理もすべて手抜きなしのフレンチ仕込み。今度はお腹をすかせて行こう。

◯東京都中央区銀座4-14-2 XCD銀座ビル2F

☎️080·5828·4141
18:00~1:00、土~24:00
日・月休

この場所が含まれるマップ
photo: Anna Miyosh
text: Ku Ishikawa
2024年5月 925号初出