TOWN PLACE

Caliquors Tokyo

神田の路地裏。
街の酒場に並ぶのは、一級品のワインとグラス。

2024年5月1日

この日のグラスの一例。イタリアの大御所、ヨスコ・グラヴナーが手掛けた茶器のような形をしたグラスもあった。ちなみに割ると1万4000円をお支払いです。

 見るからに街の酒屋という風情だが、味わえる経験は他所とは違う。角打ちスペースに並ぶのは、多くがボトルで5000円以上の高品質なもの。定番は1本1万円以上の「La Castellada VRH」というオレンジワイン。それらが常時20種近く開き、活気溢れる雰囲気の中、リーズナブルに試飲できる。飲みたいものを言うと、気軽に開けてくれることも。使うグラスは〈木村硝子店〉のハンドメイドや、〈ザルト〉の「ブルゴーニュ」など、レストランで使われるようなものばかり。かつてクラフトビール誌『TRANSPORTER』の編集長を務めた店主・白石達磨さんの「自分が学んできたワインの一番良いところを凝縮したい」という言葉どおりの空間が、神田の路地裏に広がる。

◯東京都千代田区神田紺屋町28 紺屋ビル101

☎️050·3565·6588
15:00~23:00
無休

この場所が含まれるマップ
photo: Anna Miyoshi
text: Ku Ishikawa
2024年5月 925号初出