いま行きたいイベント、展示、観たい映画、読みたい本、聴きたい音楽…etc。こちらのページで毎日更新中!

『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか』を読む。
「B級映画の帝王」の異名を持つ、映画プロデューサーにして監督のロジャー・コーマン。2024年に逝去した彼の名著が、満を持して復刊。金にがめつい人ではあるが、彼がいなけりゃ60年代以降のハリウッドは全く...

『ヘビトラ大図鑑 HEAVY DUTY TRADITIONAL』を読む。
1960年代より、国内外のカルチャーを紹介し続けてきたイラスト・ルポの第一人者であり、今もなお色褪せることのないシティボーイの虎の巻『ヘビーデューティーの本』の著者としても知られる小林泰彦さん。間もな...

『そこから先は別世界 妄想映画日記2021 – 2023』 を読む。
映画批評家であり、爆音上映をはじめとするあらゆるイベントから映画作品自体のプロデューサーとしても活動する著者が、2021年から2023年の間に綴った日記。いつも体は絶不調だし、かつ資金も潤沢ではない。...

『偉大な作家生活には病院生活が必要だ』を読む。
現在、大病を患い車椅子での生活を余儀なくされている著者が、その前後に発表したエッセイや短編小説などが収録されている。のだが、やはり注目は入院中のあれこれが語られる表題作。以前は「書くことがない」「書き...

『漫才過剰考察』を読む。
群雄割拠の現代漫才界をリードする令和ロマンの髙比良くるまさんが、M-1と漫才を完全考察したのがこちら。漫才なる変幻自在なパフォーマンスを「過剰」に言語化した上で、体に落とし込んでアップデートせんとする...

『霊的最前線に立て! オカルト・アンダーグラウンド全史』 を読む。
オカルト・ブームの立役者にしてスピリチュアル業界の影の支配者である武田崇元と、学術的オカルト研究の先駆者である横山茂雄が、オカルトの全歴史を語り尽くした対談集。ページをめくるごとに目に飛び込んでくる必...

『スクリーンのなかの障害 わかりあうことが隠すもの』 を読む。
映画において「障害者」はいかにして描かれてきたのか? を『エレファント・マン』や『フォレスト・ガンプ/一期一会』といった古典的名作から、『コーダ あいのうた』など近年の作品までを通して分析すると同時に...

『のみ歩きノート』を読む。
画家、牧野伊三夫さんの『POPEYE』での連載が本になりました(本日13日発売!)。ひと昔前まで酒場の好ましい立ち居振る舞いは上司や先輩を見て自然に身についたものです。そんな機会の少ない令和のシティボ...

『POPEYE』最新号をゲット!
特集「これからの映画の話をしよう。」が発売しました! 今回はちょっと趣向を変えて、2025年以降を見据えた内容にしました。公開待ちの作品であったり、これからの活躍が期待される監督だったり。この1冊を読...

『黒帯の映画人 柔道と映画に捧げた人生』 を読む。
ティエリー・フレモ―とは、2007年よりカンヌ国際映画祭総代表を務め、リュミエール研究所で“映画の父”ことリュミエール兄弟の作品の保存と初期のシネマトグラフ映画の復元に長年携わる生粋の映画人。近年はそ...

『日本映画の「働き方改革」 現場からの問題提起』を読む。
映画を観ることは楽しい。しかし、その楽しさが、誰かの労働力の産物であることは忘れちゃいけない。今、ハリウッドで巻き起こった#metoo運動が邦画界にも波及し、様々な意味で問題含みの労働環境を見直す機運...

『ミュージカル映画が《最高》であった頃』を読む。
日本を代表する演劇研究家が、黄金時代のミュージカル映画について語り明かした一冊。ページを繰るごとに蒙を啓かれるが、とりわけ当時を代表するスターであるフレッド・アステアとジーン・ケリーについて、前者が「...

『サニー』を読む。
日本を舞台に、在日外国人スージーと、行方不明となった夫が遺した夫が最先端の家事ロボットをめぐるダークスリラー。ラシダ・ジョーンズや西島秀俊なんかが出演したAppleTV+ドラマの記憶も新しいが、それに...

『老いぼれを燃やせ』を読む。
ディストピア小説の傑作『侍女の物語』で知られる、アトウッドの短編集。タイトルが強烈すぎる表題作では、老人ホームに火をつけて回る集団と対峙する老女を描いているのだが、「老人の延命治療に社会保障費を使う...

『クチから出まかせ 菊地成孔のディープリラックス映画批評』を読む。
菊地さんが『UMO』に14年間連載している、語り下ろし映画時評が1冊になった。それにしても、「クチから出まかせ」とは言い得て妙。もちろん、確かに語り口は軽妙洒脱だが、その「出まかせ」がセンスや知識に...