いま行きたいイベント、展示、観たい映画、読みたい本、聴きたい音楽…etc。こちらのページで毎日更新中!

本屋『YOMU』がオープン!
山梨県韮崎(にらさき)市に本屋『YOMU』が6月7日にオープンした! 『YOMU』を手掛けた土屋誠さんは山梨の人や暮らしを伝えるフリーペーパー『BEEK』の制作を行う「BEEK DESIGN」の代表...

『刑事コロンボ研究 上』を読む。
菊地成孔さんが名作TVドラマシリーズ『刑事コロンボ』を徹底研究すると耳にして、ワクワクしない人がいるだろうか。しかしこれは同時に、他に類例がないほど研究誘発性が高いというTVドラマを相手取り、コロン...

『映画夜話』を読む。
渋谷の名画座「シネマヴェーラ」における特集上映(アルドリッチ、フォード、ウォルシュ……)の折に、著者が登壇したトークショーの再録集。90歳を目前に控えてなお、切れ味が全く衰えることのない”話芸”を、...

『両膝を怪我したわたしの聖女』を読む。
著者の故郷でもあるスペインのカナリア諸島を舞台に、2人の少女の純粋無垢さとはほど遠い、荒唐無稽な夏の物語が活写される(よく読めば、現在流通している言葉のイメージとは異なり、意外と不潔な『ロリータ』の...

『知覚の宙吊り: 注意、スペクタクル、近代文化』を読む。
長らく非人道的なプレ値古書でしか入手不可だった名著が、懐にやさしい文庫本で再登場。「注意を払う」という振る舞いが、近代的な主体性を形成する上でいかに重要だったのかってことを、マネ、スーラ、セザンヌを主...

『あたらしい散歩──専門家の目で東京を歩く』を読む。
「昔の渋谷は楽しかった。今はつまらない」。最近よく聞くこの言葉、気持ちもわからなくはないが、とはいえ楽しむ努力をしてない人がほとんどなんじゃないか。視点を変えれば、見える景色は変わるってのに。専門家と...

「BOOK DAY とやま」に行く。
年に一度行われる北陸最大級のブックイベント「BOOK DAY とやま」が今年もやってくる! 第12回目となる今回は、北陸はもちろん、関西、東海地方の古書店を招いての古本市に加え、県内外の出版社による...

『啓蒙の海賊たち あるいは実在したリバタリアの物語』を読む。
ブルシットジョブ論で一世を風靡したアナキスト人類学者、故デヴィッド・グレーバー。彼の生前最後の一冊で掘り下げられるのは、近代ヨーロッパの根幹を支える啓蒙思想を、先に創造していたのは17世紀のマダガス...

『立岩真也を読む』を読む。
2023年に亡くなった立岩真也は、生存学や障害学を通して、「生きる意味と何か?」を問い続けた社会学者だ。こちらは、生前の彼を知る3人の学者たちが、改めて立岩の真価を問い直す論考集。興味深いのは、立岩が...

『映画の隔たり』を読む。
現代フランスの哲学者ジャック・ランシエールによる映画論集。かなり手強い一冊ではある。しかし、彼が普通に映画好きであることは、取り上げられる映画監督を見れば明らかで、そこに別に映画好きでもない哲学者が用...

『ジャン゠リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ』を読む。
著者のニコル・ブルネーズは、フランスの映画研究者であり、2022年に亡くなった映画の巨星ゴダールの最晩年の協力者の一人。そんな彼女によるゴダールをめぐるテクスト集なのだが、なんといっても注目すべきは、...

『翻訳者の全技術』を読む。
ウィリアム・バロウズという変人小説家の翻訳者としてキャリアをスタートさせた人が、なぜ開発援助コンサルタントというめちゃくちゃ真っ当な本職を持っているのか。ずっと謎だったが、翻訳の技術論というよりは、著...

土井光著『はじめの自炊帳』が発売!
土井光著『はじめの自炊帳』が発売しました!料理家・土井光著『はじめの自炊帳』は、POPEYE Webの連載「どのみち毎日食べるから。」がきっかけで生まれた自炊の入門書。 祖父(土井勝)も、父(土井善晴...

『テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。』を読む。
資本主義はもう死んでいる。ケンシローのごとくそう宣言する著者はしかし、明るい未来を寿ぐわけではない。資本自体、「クラウド資本」の暴走が死因であり、結果として到来したのもビックテックが牛耳る「テクノ封建...

本日発売!POPEYE 2025年4月号「服と着こなしの細かい話。」をチェック。
春のファッション特集。おしゃれとは小さなこだわりの積み重ねで、そこを追求するほど気持ちが湧き立ち、心が踊るはず。そんなファッションの醍醐味を「PLAYFUL」というキーワードとともに、微に入り細を穿ち...

『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』を読む。
2019年、J.C.ペニーの店長ボイド(もとはジャーナリストだったが、ひょんなことからフェイクニュースのでっちあげ屋へと転落した)は、銀行強盗を働き、窓口係の女性を誘拐した上で、逃避行の旅に出る。ティ...

『PARIS The Memoir』を読む。
パリス・ヒルトンとは何だったのか? 現在のUSポップカルチャーを考える上で、これは避けられない命題だ。なぜなら、彼女はまだその言葉がない時代に、ネポベイビーのインフルエンサーとしてその後に続く時代を先...

『ただ君に幸あらんことを』を読む。
ラランドの活動では、スマートなサーヤとコントラストをなすように、クズ芸人としての魅力を発揮しまくるニシダだが、ソロの彼はひと味違う。そう思わずにはいられない小説集第二弾は、家族をめぐるふたつの物語を収...