いま行きたいイベント、展示、観たい映画、読みたい本、聴きたい音楽…etc。こちらのページで毎日更新中!
「BOOK TURN SENDAI」に行く。
いよいよ年末。帰省や旅行の移動時間のお供に、zineはいかが。12月21日(日)に開催する「BOOK TURN SENDAI」は仙台発のzineの祭典。東北を中心に全国から100以上の本の作り手が集...
「WOOLRICH OUTDOOR LABEL」による写真集『WISH YOU WERE HERE YUZA』をチェック。
山形県遊佐町。ジャパニーズウイスキーの蒸留所があることでも知られ、海に隣接し、鳥海山や庄内平野には田園風景が広がる。この地の人々の営みに見られる“風”と“祈り”の文化に着目したのが、アメリカ最古のア...
『赤松』を読む。
POPEYE Webに連載の『生きのびるための事務』やPOPEYE本誌の連載でもお馴染み、坂口恭平さんによる新刊が発売。『赤松』は、自身の短篇小説をもとに描かれた絵本仕立ての漫画作品。ミュージシャン...
『ネクロポリティクス 死の政治学』を読む。
平和の象徴と目されもする民主主義は、同時に分断を生み、虐げられた者たちを死に至らしめる暴力装置として、要するにネクロポリティクスとしても機能してきたし、今もしている。黒人差別やガザの現状を鑑みれば自...
『ヒップホップ名盤100』を読む。
よくある「歴史を動かした名盤100選」ではなく、「2025年の気分で聴ける名盤100選」であることを目指したっていうコンセプトがまずいい。どんなアルバムが紹介されているかはその目で確かめていただくと...
『スプラッター映画と資本主義: 血しぶきホラーの政治経済学』を読む。
スプラッター映画は、人間をグロテスクに虐げるという点において、資本主義と同じ穴のムジナだ。しかしだからこそ同時に、このゴアな資本主義世界をサバイブする術も教えてくれるだろう。そんな視点に立ってスプラ...
『ヒッチコックをさがせ! 超近接的映画鑑賞(トゥークロース・ビューイング)のすすめ』を読む。
ヒッチコックについての本は一生かかっても読みきれないほど巷に溢れているんだから、もう何か新しいことなんて言えるわけがない。そんな後ろ向きな発言に対し、著者は毅然とNOを突きつける。実際、DVD視聴に...
『ポスト68年のエチカ 哲学・政治著作集II』を読む。
闘争的な社会思想史家の著者が、40年にわたって書き継いできたテクストの集成。刺激的な論考が盛りだくさんだが、中でも注目すべきは矢作俊彦&大友克洋による漫画『気分はもう戦争』を革命の書として読み抜いた...
『都市のリズム 旅する音楽、人、街の物語』を読む。
異質な人やものが交差する都市では、さまざまな音楽が生まれてきた。本書はそんな都市と音楽文化の関係を掘り下げるエッセイ集。様々な書き手が世界各国の街を取り上げつつ、それぞれの個性を探求する。PARAK...
『〈私たち〉とは何か 一人称複数の哲学』を読む。
「私とは何か?」と問う哲学書は数多いが、本書が問題にするのはタイトルの通り「私たちとは何か?」。著者は冒頭にこう綴る。「最初にこう考えてみよう。政治の主体とは〈私たち〉である、と」。実際、”左派と右派...
『どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集 』を読む。
おバカなコメディアンとして頭角を現しながら、今では映画『ゲット・アウト』をはじめとする”エレベーテッド・ホラー”の急先鋒となったジョーダン・ピール。そんな彼が編者を務めたアンソロジーには、自身のクリ...
『日本映画のために』を読む。
日本を代表する映画批評家による、日本映画にまつわる論考集だ。中でも白眉は、書き下ろしの「内田吐夢論――またはその画面を彩る慎ましい顕在性をめぐって」。この昭和の巨匠の作家性に肉薄せんとする眼差しの鋭...
『スヌープ・ドッグとE-40のお料理教室』を読む。
『スヌープ・ドッグのお料理教室』の記憶も新しい御大が、ザ・クリックの創設メンバーであり、フィリピンの食などにまつわる会社「Lumpia」を経営するE-40を相方に従えた、ギャングスタレシピ集の第二弾。...
『7』を読む。
著者は昨今話題の思弁的実在論の地平を開拓したカンタン・メイヤスーらのもとで学び、『激しい生――近代の強迫観念』が翻訳されているフランスの哲学者とのこと。本書はそんな彼が書いた小説……というか、哲学書...
『アントカインド』を読む。
『マルコヴィッチの穴』『エターナル・サンシャイン』の脚本家として知られるチャーリー・カウフマンの小説家デビュー作。だが、ページ数は半端ないし要約は不可能。映画評論家のB・ローゼンバーガー・ローゼンバー...
『ファッションセオリー ヴァレリー・スティール著作選集』を読む。
ファッション・スタディーズのパイオニアであり、第一人者でもある著者のエッセイ集だ。僕たちからすれば信じられないことだけど、かつてファッションを研究することは、アカデミズム界隈では忌避されていたらしい...
『この会社は実在しません』を読む。
話題作『近畿地方のある場所について』と同じく、小説投稿サイト「カクヨム」での連載から書籍化へと至ったホラー・モキュメンタリー小説。とある製菓会社で謎めいた資料の束(かなりグロい)を発見した主人公が、...
『ジェイムズ』を読む。
マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』を、ハックと旅路をともにする黒人奴隷ジムことジェイムズの視点から語り直したら? そんな発想に基づくこの実験的小説が浮かび上がらせるのは、「紋切り型...