カルチャー

☑️今週末のTO DO LIST

面白いことはすぐチェック。予定を埋めてエンジョイ!

2022年2月11日

cover design: Kazuma Mikami
photo: Naoto Date(food)
text: Keisuke Kagiwada(movie&book),Shoko Yoshida(food)
edit: Ryoma Uchida

明後日2月13日は「世界ラジオデー」。せっかくだし、ラジオを聴きながら思いっきり夜更かししたい。聴けてなかったポッドキャストをまとめて聴くのもいいね。というわけで今回も週末をエンジョイするためのおすすめコンテンツを一気に紹介!


☑MOVIE

『ブルー・バイユー』ジャスティン・チョン(監)を観る。

(C)2021 Focus Features, LLC.

ざらついた質感の映像が美しい作品だ。しかし、描かれる物語は過酷極まりない。主人公は韓国で生まれ、3歳のときに養子としてアメリカに連れてこられたアントニオだ。大人になり、妻と娘とささやかに暮らしていた彼だったが、警察とちょっとしたトラブルを起こして逮捕され、衝撃の真実を知る。なんと30年以上も前の養父母の手続きに不備があったというのだ。結果、国外追放を命じられた彼は、裁判を起こし異議申し立てを試みようとするが……。アメリカにおける移民をテーマにした作品は数多くあるが(『ウエスト・サイド・ストーリー』もそう)、こういう切り口もあるのかと唸らされた。2月11日より公開。

『ウエスト・サイド・ストーリー』スティーブン・スピルバーグ(監)を観る。

(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

あまたの移民が暮らすNYのウエスト・サイドを舞台に、プエルトリコ系移民で構成された“シャークス”のリーダーを兄に持つマリアと、対立する対立するヨーロッパ系移民“ジェッツ”の元リーダーのトニーが禁断の恋に落ちる名作ミュージカルを、なんとスピルバーグが映画化。あらゆるジャンルの作品を手がけてきたスピルバーグだから、「もう撮ってないものなんてないんじゃないか」と思っていたが、まだミュージカルが残されていたか! 実は『フック』をミュージカルとして撮るつもりだったが、最後の最後で怖気づいて止めたという過去がある彼にとって、念願の企画と言える。お手並み拝見! 2月11日より公開。


☑TV&RADIO

2月12日(土)19:00〜TBS『あらびき団ゴールデンSP』を見る。

伝説のネタ番組『あらびき団』が初のゴールデンで放送! 多くの“あらびき”スターを輩出したこの番組で、今回は一体どんな芸を見れるのか楽しみ。 (スペシャルゲスト:菅野美穂)

2月12日(土)27:00〜ニッポン放送『ランジャタイのオールナイトニッポン0(ZERO)』を聴く。

今週は、昨年のM-1グランプリ決勝の舞台で爪痕を残したランジャタイが放送を担当。彼らのフリー(すぎる)トークに期待!

2月13日(日)9:00〜NHK Eテレ『日曜美術館「オルセー美術館 Ⅱ月の肌触り」』を見る。

今年で放送45年目を迎える『日曜美術館』。今回は先週に引き続き、フランス・パリにあるオルセー美術館を特集。「月」をテーマに閉館後の誰もいない館内をめぐる。

2月13日(日)25:00〜InterFM『Daisy Holiday!』を聴く。

音楽家、細野晴臣がナビゲーターを務めるラジオ番組。細野さんの選曲やトークを楽しみながらこの一週間を締めくくろう。


☑FOOD

『ヨヨナム』の
苺のチェータップカム

寒い季節、体が温まる苺デザートといったら、モダンなベトナム料理店『ヨヨナム』のチェータップカム。チェーはぜんざい、タップカムは五目という意味。甘くてとろとろなココナッツミルクと苺の甘酸っぱさがよいバランスで、そこに白玉や青えんどう豆を砂糖で炊き上げた山形県産ふうき豆も入り、どこか和菓子ぽい。おしるこみたいで、ほっとする。

インフォメーション

ヨヨナム

テイクアウト限定の杏と緑豆あんのチェーも今だけ。どちらも2月末まで。◯東京都渋谷区代々木5-66-4 ☎︎03・6407・1545 11:30〜15:00、17:00〜21:00 火休


☑BOOK

『ブッチャー・ボーイ』を読む。

『ブッチャー・ボーイ』
パトリック・マッケイブ(著)、矢口誠(訳)

ニール・ジョーダン監督によって映画化されたこともある『ブッチャー・ボーイ』の原作が、満を持して翻訳された。アイルランドの田舎町で、飲んだくれの父と情緒不安定な母と暮らす少年が、数々の不幸に見舞われるという話で、アイルランド版『ライ麦畑でつかまえて』+『時計じかけのオレンジ』とも称されたという問題作。国書刊行会/¥2,640


☑ART

中村寛史 写真展「中史」@LVDB BOOKS

写真家・中村寛史による写真展「中史」が開催中。「中史」は作家のあだ名から考案された造語で、中村の視点がとらえた大文字でも小文字でもない歴史、中腰で撮られた歴史という意味が含まれているとか。これまでに撮りためた作品が、築100年近くの長屋を改装した『LVDB BOOKS』にインスタレーション的に展開されていて、その空間ごと堪能できそう。

会期:2022年1月7日(金)〜2月14日(月)
会場:LVDB BOOKS(大阪市東住吉区田辺3-9-11)
時間:13:00〜19:00(火水木休み)

クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]@東京都現代美術館

実験音楽シーンの重要人物として、美術の分野でも大活躍してきたクリスチャン・マークレーの日本初の大規模個展が東京都現代美術館で開催。音楽、アート、マンガ、映画……あらゆる素材を元に、彼が既存の世界をどのように”翻訳”し、リミックスしてきたのか。初期から最新作まで、その全キャリアを一望することができる。

会期:2021年11月20日(土)〜2022年2月23日(水・祝)・月曜休館(2月21日は開館)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F
時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
入場:一般 1,800円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 1,200円 / 中高生 600円 / 小学生以下無料