カルチャー
2月はこんな本を読もうかな。
こたつの中で丸くなりながら読みたい6冊。
2022年2月1日
text: Keisuke Kagiwada

『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』
ジョン・ウォーターズ(著)、柳下毅一郎(訳)
キング・オブ・バッドテイストこと映画監督のジョン・ウォーターズは、66歳にしてアメリカ横断ヒッチハイク旅行を決意。本書はその予行演習として書き上げたという、想像しうる最良ヴァージョン&最悪ヴァージョンを描いた2編のフィクションと、実際の旅路を綴ったノンフィクションで構成される。いやー、アメリカでヒッチハイクなんてするもんじゃないね。国書刊行会/¥2,860

『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』
つやちゃん(著)
これまでほとんど顧みられることがなかった日本における女性ラッパーたちの功績を称えると同時に、ジェンダー問題にも切り込んだ評論集。RUMI、MARIA(SIMI LAB)、Awich、ちゃんみななどなどが取り上げられ、ValkneeとCOMA-CHIへのロングインタビューも収録。まさに今の時代に必要な1冊だ。DU BOOKS/¥2,420

『ブッチャー・ボーイ』
パトリック・マッケイブ(著)、矢口誠(訳)
ニール・ジョーダン監督によって映画化されたこともある『ブッチャー・ボーイ』の原作が、満を持して翻訳された。アイルランドの田舎町で、飲んだくれの父と情緒不安定な母と暮らす少年が、数々の不幸に見舞われるという話で、アイルランド版『ライ麦畑でつかまえて』+『時計じかけのオレンジ』とも称されたという問題作。国書刊行会/¥2,640

『母を燃やす』
アヴニ・ドーシ(著)、川副智子(訳)
アヴニ・ドーシ(著)、川副智子(訳)
インド系アメリカ人作家による、デビュー小説。アンタラという1人の女性と、自由奔放で娘を顧みない彼女の母の、のっぴきならない関係が描かれる。最近、母と娘というテーマが文学の世界で注目を集めている気がするが、穏やかじゃないタイトルも含めて、その最高峰的な作品と言えるかも。早川書房/¥3,080

『失われた未来を求めて』
木澤佐登志(著)
『ダークウェブ・アンダーグラウンド』の著者による最新著は、近代の産物であるところの“未来”を思考すると同時に、60年代サイケデリクスとカウンターカルチャーの可能性をも浮かび上がらせる。アシッド・コミュニズムなんていう刺激的な概念も取り上げられたり、とにもかくにもエクストリーム。大和書房/¥2,200

『都市を上映せよ ソ連映画が築いたスターリニズムの建築空間』
本田晃子(著)
ソ連という社会主義都市のイメージは、映画が映し出した数々の建築によって形作られた? 本書は映画の中の建築が、首都モスクワをいかに神話化し、解体したのかを解き明かす。映画と建築にここまで強い結びつきがあるとは驚いた。東京大学出版会/¥3,740
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