カルチャー
【#2】サンタは今の“雑貨好き”の入り口なのかも
2021年12月17日
text: Christmas company
edit: Toromatsu

「代官山」と聞いて、思い浮かべるイメージとはどんなものだろう。長年代官山で店を構えているのだが、一般的なデータがほしくて、ちょっとインターネットで検索してみた。おしゃれ、大人、セレブ、高級感、住みたい街、などのキーワードが出てくる。
確かに、おしゃれなショップもあり、高級住宅街も近くにある。渋谷や恵比寿からのアクセスが良く、高台にある西郷山公園からの眺めはずっと変わらない。ヒルサイドテラスのある旧山手通り沿いは都心とは思えない低層階の建物が多く、見上げれば、東京の空が近くに感じる。アパレルショップ・レストラン・カフェなどあるが、休日は賑やかで、治安もよく落ち着いた住みたくなる街なのだと思う。
1980年代、代官山は、こだわりのある街だった。アパレルのフラッグシップショップや、雑貨専門店(弊店もそれに属す)が増えていった。そこを目指して若者が憧れるちょっと大人な街。憧れのアパレルショップがある一方、裏路地には小さな雑貨店があり、探すよろこびが味わえた街だった。
2000年に同潤会アパートの跡地に、代官山アドレスが誕生し、少し空気が一変したのはこの頃。「代官山でしか、買えない」とか「本当に良いものをやっと買えた喜び」とか、そういう価値観が移り変わって行くような寂しい気持ちを少なからず感じていた。
最近、弊店にも若いお客さんが増えてきたと感じている。クリスマスカードをじっくり選ぶ女の子がいたり、スノードームの前で真剣に違いを比べている男の子をみると「雑貨好き」という今となっては使われなくなってしまった言葉を思い出す。

クリスマスカンパニーにはオリジナルのサンタクロースがいる。フランスのポスター画家の巨匠レイモンサヴィニャックに描いてもらい、様々なオリジナルグッズを作っている。この製作ストーリーは長くなるので割愛するが(ちなみに弊店ブログで紹介している)、物にも情報にも溢れた現代だからこそ、私たちはこのオリジナル商品を大切にしたい。サヴィニャックファンのみならず、良く売れていて、また、直輸入している商品から、本物の良さや、ものづくりへのこだわりが伝わって欲しいと思っている。そして同時に大切にする心を届けたいと思う。もしかしたら、サンタクロースが「雑貨好き」の入り口に連れてきてくれている、のかもしれない。
プロフィール
クリスマスカンパニー
1985年に日本で初めてのクリスマス専門店としてオープン。「364日クリスマスイブ」をメインコンセプトに代官山で年中、世界中のクリスマスグッズを販売。◎東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラスC-13 ☎03-3770-1224 11:00~19:00 不定休
HP
https://www.christmas-company.com/
Instagram
https://www.instagram.com/christmascompany364/?utm_medium=copy_link
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