カルチャー
寡黙な年上の人。衝撃的な年下の人。/文・YOU
2021年12月19日
テレビでいつも、何かしらの恋の相談をさまざまな芸能人から受けている印象のあるYOUさん。相談したくなるのは、やっぱり本人がいろんな恋を経験してきたからだろうか。どんなお話でもいいので、と依頼してみたら「うんっと、じゃ不倫の話でもいいの?」とあっけらかんと答えてくれた。果たして。

寡黙な年上の人。妙に頑な顔つきをしているから、そういう人をやるようになったのか、わたしにはわからないけれど、きっとその人は、誰とどこにいてもそういう人で、たまに笑う顔が、とても可愛く見えてしまう、すると、それがやり口みたいになってしまう、そういう人でした。その人がしゃべる事のほとんどがわたしの欲求を満たしてくれました。知らない事、知りたい事、知るべき事、本当の事、くだらなくていい、という事。わたしの頭の中の基本的な土台を作ってくれた恩人です。伝え方が上手な人で、話に熱を帯びたりしないのも、周りの大人とは違って見えました。出かけた場所や、感情よりも、その人の言葉や、その選び方が印象的です。
衝撃的な年下の人。育った環境や年代の違いなど軽く吹っ飛ばされた感じでした。その人がどういう人なのか、いまだに不明ですし、その人の前にも後にも、そんな人が存在しないので、もしかしたら夢だったのかもしれません。行動力しかない、というか、臆するという部分の欠落が激しいというか。常識が通用しないのが、面白かったり困ったりで、消耗するんですが、逆にエナジーが出てくるみたいな、不思議な体験でした。脳を通す前に行動なので、そういった部分はある意味人間らしくて、行動を共にしているこちらまで、無邪気に夢中になれました。飛び回って遊ぶんです。海外だろうが、どこだろうが、「行こう!」それだけでどこまでも行っちゃう、みたいな。楽しかったです。
知らない人、行きたい場所、食べたいもの、したい事、全部、清々しいほどやりました。話しをする暇もないくらいに、目にする景色や物事に突き動かされている感じでした。その人のおかげで味わうことができたその時の感覚を強く覚えていて、時にまたそういう衝動的なやり方で楽しみたいと思う事があります。出会ってしまうから始まるという感覚は、恋愛に限らず多々あるじゃないですかぁ。買い物も、仕事も、友達も、わたしにとってはその全部がラブストーリーなんです。いつも東京ラブストーリーのギターのリフが鳴っちゃう(笑)。
退屈すると、リフを聴きたいだけで、始めなくていいことを始めたりする時もありますもの。鳴らないと、また試して、と。本末転倒ですよ。若い読者の方々にも、大いにリフを奏でていただきたいと願っています。
文・YOU
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