FASHION

バックサイドスミスとダックのベスト。

2021.09.25(Sat)

photo: Shinsaku Arakawa
filming: Hitoshi Nagaoka
styling: Bumpei Matsumoto
edit: Satoshi Taguchi
2021年10月 894号初出

ジェイク・フェルプスが着てたみたいに。

ダックのベスト¥18,000(カーハート WIP/カーハート WIPストア トーキョー) ユーズドのニットベスト¥5,500(渋谷“T”) シャツ¥42,900(パーソナル エフェクツ/マッハ55リミテッド☎03·5413·5530) パンツ¥41,800(フィグベル/プロッド☎03·6427·8345)頭に巻いた手ぬぐい¥2,200(ラディアル/ドゥービーズ)

 サンフランシスコでダウンヒルがしてみたい。なんて詮ないことを思ったりする。GX1000のムービーを見たときなんかは特に。スリリングでクレイジーでとびきりクール。さすがはスケートマガジンの金字塔、『THRASHER』を生み出した街なのだ。で、スタイリストのマッシュこと松本文平は、そのアイコンであり30年近くにわたってエディターをしたジェイク・フェルプスが好きだった。2019年に56歳で急逝してしまったが(R.I.P.)、逸話に事欠かない彼の足跡やふるまいや言葉は、知るほどにカッコよくて、シャツやパーカにベスト(主にヨレヨレの〈カーハート〉で、ときにはニットベストに重ねることも)というスタイルが、ますますシブく見えてくる。

 というわけで、その姿をスケートボーディングとして再現することにした。協力してくれたのは「川」のクルー。写真家の荒川晋作さんとフィルマーの長岡斉さん、そしてスケーターの田村星斗くん。手ぬぐいを頭に巻いて(日本のスケーターにはお馴染みらしい)、汗だくになりながら森の中のパークでトリックをメイク。その一瞬はたちまち捉えられたのだった。バックサイドスミスグラインド。着地もバッチリ(スケート写真ではそうじゃなきゃ完成しない)。ダックのベストとシャツとスケートはやっぱりクールな組み合わせだったし、ハードにクラッシュしたりもしなかったが、丈夫なダックならちょっとは安全なのかもな、とも思った。まあジェイク自身は怪我してばかりで、カルテは290ページ以上もあるらしいけれど。最後に、彼の名文をひとつ。「スケートを教えてくれるのは何か? ファッキン・コンクリートだよ」

ダックのベスト¥18,000(カーハート WIP/カーハート WIPストア トーキョー☎03·3402·9810) ユーズドのニットベスト¥4,950(渋谷“T”☎03·3780·5572) ユーズドのシャツ¥4,290(原宿シカゴ 神宮前店☎03·5414·5107) パンツ¥18,700、頭に巻いた手ぬぐい¥2,200(ともにラディアル/ドゥービーズ☎03·3470·3060) その他は私物

プロフィール

かわ|2016年、スケートフォトグラファーの荒川晋作と関川徳之によって始まったプロジェクト。のちにフィルマーの長岡斉、デザイナーの榎本真人も参画し現在は4人体制になっている。日本各地での展示やシューティングツアー、本の出版、映像の制作などスケートにまつわるクリエイションを精力的に続けている。
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