TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#3】終のマイク
執筆:古家正亨
2026年1月23日
実は僕、自分の担当しているラジオ番組のいくつかを、
家で収録しています。
そして自分で編集もしています。
そんなことが可能なのか?と思われるかもしれませんが、
今は技術が発展し、PC一台あれば、
波形編集で簡単に番組を作ることが可能です。
ただ、どんなに技術が進んでも、
どうしてもラジオ番組を収録するにあたって大切なものがあります。
それは・・・“マイク”です。
結論から言って、安いマイクでは話になりません。
喋り手の声色もどんなマイクを使うかで、
かなり聞こえ方が変わってきますし、
とにかく自分に合うマイクを探すことは、
自分に合う服を探すこと以上に重要で難しいんです。
もちろん、放送局だけで仕事をしている人には、
あまり関係ないことかもしれませんが、
昔のラジオDJやパーソナリティーは、
自分のマイマイクを持ち込んで放送していた人も
少なくありませんでした。
僕も、そのマイクに出会うまでに、
中途半端な値段のものや、
ブランド名だけに惹かれ何も考えず購入したため、
全然求めていた音と違っていた・・・ということも多々ありました。
ところがある日、とあるスタジオでナレーションの仕事をした時に、
このマイクに出会い「これこそが自分の求めていた音だ!」と直感。
帰路に楽器屋に向かい、
即購入したのがこのマイクで、
今までで一番長く使っていて、多分、もう変えることはないでしょう。
終の住処、ならぬ、終のマイクがこの
〈ノイマン〉のBCM104です。
〈ノイマン〉は、1928年にドイツ・ベルリンで創業した音響機器メーカーで、
ここのマイクは、世界中のレコーディングスタジオで使われています。
1991年には同じくドイツの世界的音響機器メーカーの
〈SENNHEISER〉グループ入りを果たしています。
そんな〈ノイマン〉のBCM104は、
日本でも放送局で使われているお馴染みのマイクで、
そもそも放送用として謳っているマイクです。
このマイクの良さは、基本的にフラットな音質なのに、
しっかり低域が出るところで、
僕のような高い声の人には、高域のクリアさを担保しつつ、
自分の持っているもの以上の低音を引き出してくれるのが魅力で、
しかも、聞き手には、このマイク独自の温かみが感じられるのが特徴です。
さらに、放送用ということで、風防が必要なく、
業界的にいう“ふかれ”、つまりマイクへの風や人の息で
「ボソボソ」という音の心配がないのもありがたく、
マイクの形状が独特なために、ホルダーが固定されていて、
そのままスタンドに取り付け可能という、
とにかく放送局で使われることを前提に考えられていて、
即戦力になるように設計されています。
このマイクを使うようになってから
あまりミキサーで音を弄ることもなく、
このマイクの持つ音、そのものを活かして録音することが増えました。
かなりマニアックな話になりましたが
今日もこのマイクで
自宅の壁に向かい、
笑ったり、共感したり、そして、胸が熱くなったり・・・
リスナーの皆さんとコミュニケーションを取りながら
ラジオの収録に励んでいます。
プロフィール
古家正亨
ふるや・まさゆき|1974年北海道生まれ。ラジオのDJやイベントMC業を中心に、約20年に渡りK-POPの魅力をラジオや書籍、Web等のメディアを通じて紹介。また、多くの韓国の俳優やアーティスト、その他韓国関連のイベントで通訳・司会進行を担当しており、世界的スターはもちろん韓国カルチャーファンからの信頼も厚い。日本でのK-POP普及にあたり、韓国政府より文化体育観光部長官褒章を受章した。
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