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〈ガンゾ〉今年のクリスマスには財布を贈ろう。

GANZO

2025年12月9日

photo: Anna Miyoshi
styling: Yutaka Aoki
hair & make: Boeyon Lee
text: Ku Ishikawa
2026年1月 945号初出

手に持ったコードバン 小銭入れ付き二つ折り財布¥67,100(ガンゾ/ガンゾ銀座店☎03·3561·5772) ウールリネンツイードのオーバーサイズジャケット¥82,500(クリシェ☎03·6407·0300) ウールのVネックカーディガン¥35,200(スローン/ザ ショップ スローン 自由が丘☎03·6421·2603) デニムパンツ¥25,300(ヤエカ/ヤエカ アパートメント ストア☎03·5708·5586) ウールメルトンのジャケット¥108,900(ブラームス/ワンダリズム☎03·5797·9915) レザーシューズ「シャンボード」¥94,600(パラブーツ/パラブーツ青山店☎03·5766·6688)

“これから”の時間を想像しながら。

 洋服や髪型にこだわるのなら、同じくらい財布にも気を配ってくれたら。つい先日、レストランのお会計で彼が取り出した財布は、少し疲れた顔をしていた。手のひらや爪先と同じように、財布って結構見られていると思うのだ。今年のクリスマスには財布を贈ろう。それも長く使えば使うほど、疲れるどころか輝きが増すものを。でも男性にあげる財布というのは難しい。ロゴをこれでもかと主張するものは、どうにもふたりの好みから外れている。キャッシュレス時代とはいえ、昔ながらの顔つきで、職人の手で丁寧に作られたものがいい。そんな話をいつも素敵な先輩にしたら「GANZOがいいよ」と教えてくれた。創業100年を超える日本の皮革メーカーによる〈GANZO〉は、どれも派手な型押しや、大げさな装飾とは縁がなく、職人気質で普遍的な佇まいだという。休みの日、『GANZO 銀座店』に行くと、革の種類だけで10もあるラインナップに目を丸くした。紳士な店員さんと一緒に、迷いに迷って2つに絞る。ひとつは、馬のお尻の革だというコードバンの二つ折り。深い緑色が、光を吸いこんでは返すように艶めいている。もうひとつは、どこか昭和の刑事を思わせる、渋くて格好いいリザードの財布。「リザードは、もう少し年を重ねてからでも素敵ですよ」。そのひと言が腑に落ちて、緑のコードバンを選んだ。自分用に欲しいものがいくつもあったから、来年はふたりで選びに来たいな。

〈CORDOVAN〉
Lファスナー二つ折り財布

〈GANZO〉で最も人気のある形だというファスナー付きの二つ折り。カード入れ、小銭入れ、お札入れ。仕切りが動いたり、位置が絶妙だったり、サイズが適当だったりと、つくりのディテールを聞き、実際にお金やカードを出し入れしてみると計算し尽くされた抜群の使いやすさだった。通常より手間がかかるという水染めをコードバンには施しているそうで、だからこそびっくりするほどの光沢感が生まれるのだ。¥67,100(ガンゾ)

〈LIZARD6〉
小銭入れ付き二つ折り財布

凹凸のないスムースレザーに比べて、表情のあるレザーは傷が気にならないと初めて知った。これはその中でも頑丈なリザード、つまりトカゲの革。鱗にステッチを通すだけでも技術がいることだそうだが、それを時代に合わせてさらに薄く仕上がるように縫製したというのだから、〈GANZO〉の技術力の高さに唸ってしまった。中の素材はシボのあるヌメ革でエイジングも楽しみ。¥66,000(ガンゾ/ガンゾ 銀座店☎03·3561·5772)

〈Semi-ordered Book Cover〉
セミオーダー ブックカバー

〈GANZO〉の旗艦店では型を決めて、素材や色、金具、ステッチを選べるセミオーダーのサービスがある。刻印でイニシャルや好きな言葉を1文字から入れることもでき、自分だけの一品となる。気になったのはブックカバー。1階の工房横のオーダーリストを眺めていても、頼んでいる人が多かった。栞のデザインも機能的。今日着ているカーディガンのような深紅色の、ブッテーロという革で作ってみたい。¥36,000〜(ガンゾ)

インフォメーション

GANZO 銀座店

百貨店にもお店はあるけれど、旗艦店は全国に4店舗。銀座店は、本店と同じように店内に工房が併設されていて、オーダーメイドもお願いできる。職人さんも常にいらっしゃるので、ケアや修理の相談もすぐにできるのも嬉しいところ。

◯東京都中央区銀座3-3-7 ☎03·3561·5772 11:00〜20:00 不定休