TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】レシピとエッセイの本「うまっ」制作秘話

執筆:原 太一

2025年11月22日

LIKEだけじゃなくて姉妹店のPATHやBistro Rojiuraを含めた何かでもいい。
LIKEでは年に数回アーティストを呼んでライブをしたりもしていたので、普段の予算では
呼べないようなアーティストのライブを企画するとかでもいいし。
何かプロダクトを作るとかも面白そう!
また自分で色々考えてしまっている、、、、、

とにかく人に甘えて何をするか考えてもらうという、超贅沢を味わった。
勿論それ以外の日々の「判断」は否応なしに飛び込んでくるのだけれど、なんだか
少しだけ肩の荷が降りた気がした。

それから3ヶ月、半年、と川島君とは何度か会っているけど、何をやるとかの話は一向に
してこず。
さらに数ヶ月経って「ちゃんと企画考えてますからね。笑」とか言ってフォローを入れてきた。

正直実現できなくてもいいくらいに思っていた。
熱が冷めたとかそういうことではない。
すでに自分以外の人に「判断」の丸投げをしているという贅沢時間は続いていたのだから。
不思議なものでこのことがあるだけで、以前と変わらずに忙しい毎日を過ごしているにもかかわらず、ちょっとズルをしているような、楽をしているような感覚が自分にとって心地よかった。

最初に相談してから10ヶ月近く経った頃に川島君から連絡があった。
今回の企画のアイデアなどについて説明したいと。

#3につづく

プロフィール

原 太一

はら・たいち|1981年、東京生まれ。学生の頃、音楽や家具、デザインなど総合的な演出にこだわったカフェカルチャーに影響を受ける。その空気感とレストランのように美味しい料理を提供するお店を作りたいと、料理の道へ。大学卒業後、レストランやビストロでの経験を経て、ミシュラン二つ星を獲得した『キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ』で修行する。現在は、2011年にオープンした渋谷の『BISTRO ROJIURA』や2015年に後藤祐一氏と開いた代々木八幡の『PATH』、2019年からスタートした多種多様な音楽と中国料理をベースに多国籍な料理をサーブする『LIKE』のオーナーシェフを務める。また店内にあるステージで不定期開催している「LIKE SOUND」をYouTubeで配信。さらに自身がプロデュースする家具ブランド「Haa Jime Studio」も運営している。

Instagram
https://www.instagram.com/taichihara/

LIKE
https://www.instagram.com/like_restaurant_/

PATH
https://www.instagram.com/path_restaurant_/

ROJIURA
https://www.instagram.com/rojiura_restaurant/

Haa Jime Studio
https://haajime.com
https://www.instagram.com/studio_haajime/

LIKE YouTube Channel [LIKE SOUND]
https://www.youtube.com/c/LIKESOUND_restaurant

PATH YouTube Channel
https://www.youtube.com/c/PATHHomeCookingRecipe