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自炊。それは「おいしい」の斜め上。

土井光著『はじめの自炊帳』が発売!

2025年3月29日

photo: Kazuharu Igarashi

料理家・土井光著『はじめの自炊帳』は、POPEYE Webの連載「どのみち毎日食べるから。」がきっかけで生まれた自炊の入門書。

祖父(土井勝)も、父(土井善晴)も料理研究家というちょっと珍しい家庭で生まれた土井光さんが教えてくれる自炊は、誰かのために作るおもてなし料理とも、プロの味を再現する一皿とも違う、自分のための料理です。

例えば、
基本的なお米の炊き方
1杯分の味噌汁の作り方
そうめんの茹で方・洗い方
弱火でパラパラに仕上がる炒飯
トマトだけで作るスパゲッティ
野菜のフライパン蒸し
肉、卵、玉ねぎで作るミニマルハンバーグ

などなど。

この先の人生で週に1度食べても飽きないようなベーシックな料理を学べる一冊になっています。

どのメニューも特別なテクニックは不要。食材はスーパーでも手に入るものだけ。でも、おいしい。それがこの本で紹介しているメニューの共通点。

カバーを取るとノートのような仕様に。道具としてガシガシと使って欲しいです。

まずは1杯分の味噌汁から作ってみるのもおすすめです。

強火でガーッがセオリーのイメージですが、土井さんの炒飯はとにかく弱火がポイント。でも、驚くほどパラパラに。

さらに、この本の自炊には「おいしい」以外の意味も含まれていたりします。

以下は「はじめに」の抜粋。

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自炊には「おいしい」だけではない料理の魅力がたくさん詰まっています。当たり前に知っている料理もいざ自分でつくってみると、出汁いるのかな? 皮を剥かなくてもいいのでは? 切らなくてもよくないか? と疑問が湧いてきます。それこそが自炊の楽しさ。毎日つくる料理だから、疑問に思ったら試せるんです。誰かのための料理ではないから失敗しても問題なし。

これから紹介する料理は、基本的な調味料で作れるものばかり。一通り作れば、あの料理はこう作れそうとか、今日は疲れているから味を薄くしようとか、好奇心の赴くままに自分なりの料理を作れるようになります。

ときには食生活が乱れることもあります。でも、そんなときに自炊はひとつの安心材料になると思うんです。この本は「自分は自分で守ってこうぜ」というお声がけという感じです。時間ができたら少しだけキッチンに立ってみませんか?

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実際に自炊を始めてみると、日々の食事に求めていることは「おいしい」だけではないことがわかってくるはず。

疲れているときは栄養補給が、リラックスしたいときは具材がコトコト煮込まれている様子を見ることが、自然を求めているときは野菜を洗うこと自体が目的に。

なにより、自分で作ったできたての食事は「おいしい」という言葉だけではカバーできない「斜め上」の味がします。素材の違いで予想以上の味になったり、空腹具合が原因で濃い味になったり。想像と少し違っても愛おしく思えてくるのが自炊の魅力。

新生活でソワソワすることばかりですが、食べたい味を自分で作れるだけでも、結構色々なことに自信が持てるはず。

まずは、この本片手にキッチンに立ってみよう!

予約受付中!

自炊。それは「おいしい」の斜め上。

はじめの自炊帳

連載「どのみち毎日食べるから。」が書籍化!

醤油、塩、砂糖、みりんなど基本の調味料で作る、ずっと飽きないスタンダードな31品を掲載。特別なテクニックも食材も使わず、誰でもとびきりおいしい料理が作れる料理入門書です。

予約はこちらから!
『はじめの自炊帳』

楽天ブックスはこちら。
https://books.rakuten.co.jp/rb/18161243/