ライフスタイル

特集「部屋作りのマイルール。」

NO.935

部屋作りのマイルール。

2025年2月6日

自分の部屋くらい、思い切り自分勝手に作ってみよう。

いい物件を見つけて、いい家具を買い揃えたら、それで部屋作りはおしまいだろうか? もちろん、そうじゃない。インテリアは住む人の個性があってはじめて完成するもの。僕たちが惹かれるのは、その人らしさが自然と滲み出てしまっているような部屋だ。じゃあその「らしさ」って、どうやって出来上がるのだろう。そこのところを考えたのが今回の特集です。

ロンドンのアーティスト、ジェームス・リー・ダフィの書斎。
好きなものに溢れた空間は、まさにマイウェイ!

世界のシティボーイの“マイルール”を参考に、
自分らしいインテリアの作り方を考えよう。

まず、巻頭の企画は「僕の部屋とマイルール」。世界各地のユニークな部屋に住むシティボーイ&ガールが、どんなふうにインテリアを考えているのか聞いてみた。部屋ごとにテーマカラーを作っている人、柄と柄を大胆に組み合わせる人、ギャラリーのようにシンプルな空間にアートを飾る人、既製品の家具にペイントする人。11都市13部屋の、自由な発想のルールから、学ぶことはたくさんありそうだ。

部屋と家具は白で統一し、
小物で彩りを。

ギャラリーのように、
アートを主役に。

様々な色を重ねた、
パワー溢れる部屋。

日用品も、
飾ってみれば立派なオブジェ。

柄と柄も、
恐れず組み合わせてみよう。

イタリアと北欧の、
モダンなMIXスタイル。

古民家に手を加えて、
なんとランプまで!

家具は自分で塗って
カスタマイズ。

ヤマスソクラシウラヤマシ。
僕は自然のなかで暮らしてみたいんだ。

インテリアについて考えていたら、いっそ、住む場所から見直してみたくなってきた。便利な街での生活もいいけれど、自然とともに生きることを選んだならば、どんな暮らしが待っているのだろう。山の近くで暮らしつつ、街とも程よい距離感を保った生活を「ヤマスソクラシ」と定義して、そんなライフスタイルを実践する、4人の家を訪ねてみた。

山の斜面からニョキっと突き出した家。こんな暮らしがあったなんて。

住む人の個性を映す、部屋の名脇役。
あの人はどんなものを使ってる?

素敵な部屋にお邪魔するとついつい気になる。ペン立てや、ブックエンド、収納ボックス、目覚まし時計、お香立て……といった、小さなものたち。住む人の個性を映す、部屋の名脇役たちを、みんなは、どんな理由で、どんなふうに選んでいるのだろう?

ペン立て代わりに、
ミルクピッチャーを。

カセットプレイヤーを
部屋のアクセントに。

アーティストとコラボした
多治見のタイル。

障害のある人の手仕事で
作られたスツール。

リサイクルショップで
見つけた掘り出し物。

壁にマグネットが付けられる
アイデア品。

ちょっとの想像力とアイデアで、
DIYをもっと自由に楽しもう。

定番のDIY企画。でも、今回は一味違います。ワイングラスとコンクリートブロックを組み合わせたり、ニットでクッションを作ったり。新進気鋭の建築デザイン集団「DODI」がプロデュースする、身の回りのものを使ったストレンジなDIY教室が開講。

すぐに試せる11のアイデアを掲載。
材料はホームセンターで。

心から気に入った家具を、まずはひとつから。
ストーリーで選ぶ? それともデザインで選ぶ?

もちろん、家具選びも部屋の大事なエッセンス。今回は、2つの方向性で家具をリサーチしました。ひとつは、日本各地で小規模ながら骨太なものづくりをする、家具の作り手たちの取材ページ。もうひとつは、置けばたちまち部屋の雰囲気を変えてしまいそうな、エクストリームなデザインの家具カタログ。物語に共感するか、見た目で選ぶか、いずれにせよ、気に入った家具がひとつあるだけで、暮らしはぐっと豊かになる。

気になる家具の作り手を訪ねて、全国津々浦々へ。

新品・ヴィンテージ問わず、遊び心あるデザインの家具を収集。

他にも、ボートハウスなどのユニークな物件での暮らしを追いかけた企画や、インテリアのプロが選ぶ「部屋作りの教科書」を紹介した企画など、自分の部屋を見つめ直すヒントになる記事がいろいろ。せっかくの部屋、自分のルールで好きにやってみようじゃないか。

最後に、特集の中身をパラパラとどうぞ!

インフォメーション

特集「部屋作りのマイルール。」

POPEYE 2025年 3月号「部屋作りのマイルール。」

毎年恒例のインテリア特集。世界各地の部屋のスタイルサンプルをたっぷり紹介しているのはもちろんのこと、今回は、住人たちがどんなことを考えて部屋を作っているのか、という部分にも目を向けました。他にも、自然に近い暮らしを学ぶ「ヤマスソクラシウラヤマシ」、ロンドンのボートハウスとソウルのオクタッパンというユニークな住まい方に迫った「住めば都」、尖ったデザインの家具を集めた「EXTREME INTERIOR CATALOG」など、自分らしい部屋を作るヒントがぎゅうぎゅうに詰まった一冊です。