TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】猫の遊び場

執筆:山田由梨

2024年10月18日

こんにちは。山田由梨です。
今回も猫の話です。6月にうちに来た保護猫ちゃんたちの、遊び場についての悩みです。

猫を飼っていると、猫の幸せとはということを考えます。
基本的に家の中にずっといる猫ちゃんたち。
家の中だけで飽きないんだろうか。幸せだろうか。
家の中では快適に、楽しく過ごしてほしいです(追いかけっこ&プロレスをしている二人を眺めながら)。

そのためには猫たちのためのおもちゃが必要です。
まず買ったのは、爪研ぎです。
三角の形になっていて、傾斜がついている〈アイリスオーヤマ〉のものです。
こちらは順調にカリカリやってくれていて、二つ目も買いました。

あとは、やっぱりキャットタワーはあるといいよねということで、早速そちらも購入しました。
おそるおそる登っていた頃が懐かしいほど、今はぴょんぴょんのぼって楽しんでくださっています。

透明のボールに入っている姿も可愛い(二人は仲がいいのです)。

キャットタワーを買ってしまうと、恐ろしいことにさらに欲がさらにでてきます。
キャットタワーの頂上から、次に行ける場所がないことが物足りなく思えてくるのです(猫がというよりわたしが)。

そうすると、次はキャットステップを買いたい……という気持ちが芽生えてきます。
キャットステップを繋げて、天井近くにキャットウォークをつくり、高いところを歩き回れるようにしてあげたい……。
キャットタワーから、キャットステップをトットットと歩いて、別の場所からスルスル降りて来れるようにしてあげたい……。

そのためにはかなりの量のステップを買わなければいけません。
だけど調べてみると、結構高かったりするのですよね……。
いえ、そりゃそうですよ。猫ちゃんが走り回っても大丈夫な安全性が保たれているしっかりしたものではなくてはいけないのですから。高くても仕方ないわけです。

夢見る形を叶えるためには、いくらかかるのだろうか、という計算をしながら、猫のためにもお金を稼ぐべく私は仕事を頑張るのだという気持ちになってきました。

猫は尊いですね。次回も猫の話を書きます。

プロフィール

山田由梨

やまだ・ゆり|1992年、東京都生まれ。作家・演出家。立教大学在学中に劇団「贅沢貧乏」を旗揚げ、以降全ての作品の作・演出を手がける。近年は演劇活動以外にも、ドラマ脚本・監督、小説執筆など活動の幅を広げている。『フィクション・シティー』(17年)、『ミクスチュア』(19年)で岸田國士戯曲賞ノミネート。Abema TVオリジナルドラマ「17.3 about a sex」「30までにとうるさくて」、NHK夜ドラ「作りたい女と食べたい女」、テレビ朝日「私たちが恋する理由」(2024年10月12日放送開始)ほか脚本。2024年12月7〜15日に贅沢貧乏による5年ぶりの新作『おわるのをまっている』を三軒茶屋・シアタートラムにて上演。

Official Website
https://yuriyamada.jp/