ライフスタイル

日々のヒーリングや瞑想には、自然を感じられる芳香用の受け皿を。

部屋に置きたい、今気になるもの。全15個。

2024年9月27日

ワンテーマ・オブジェクト


photo: Wataru Kitao
text: Fuya Uto
edit: Toromatsu

 お香、アロマ、ホワイトセージ、パロサントetc……。忙しない日常からふと遊離させてくれたり、空気のみならず自分のココロまで洗浄してくれたりと、それらはいつの時代も生活に寄り添ってきた。ひとつのスイッチ的存在だが、受け皿も自然が感じられるようなデザインのものを選ぶと、朝の瞑想もより一層没入できそうだ。

1. 有田焼のタマゴ

¥4,180

 タマゴなんてどう? 日本磁器の原点である有田焼のアロマストーンで、使い方は単純明快、好きなオイルやミストを塗布するだけ。ベッドサイドや卓上にコロンと飾れば、さぞ可愛いに違いない。W95×H62mm。(ヨハク

2.〈チエ〉のインセンスホルダー

¥4,400

 禅宗で悟りの形象として描くまるい形のことを「円相」というぐらいだから、円形と瞑想は相性がいいのかも。佐賀県にある肥前吉田焼の磁器ブランド〈チエ〉の香皿は、丸さに加えて緩やかに立ちのぼるエッジもグッドデザインだ。W130×H30mm。(日本香堂

3. ポタリーストーンディフューザー

¥5,830

 拾い集められた自然の石そのままに、信楽焼の職人により陶で型取られたポタリーストーンディフューザー。オイルを数滴落とせば、多孔質の肌に染み込み、香りを放つ。静寂な佇まいといい、なんともリラックスしそうだ。W113×H30mm。(エレメンス

4. ネイティブアメリカンの魚の化石

¥3,800

 もちろん、本物の石でもいい。中でもより本格派を求めるなら、古来より儀式や祈りが日常に根付いているネイティブアメリカン由来のものを。実際に居住区で採掘された魚の化石は、スマッシング時にぴったり。W250×H140mm。(アメ車庫

5. 十和田石とガラスのお香立て

¥8,470

 韓国・ソウルのデザインスタジオ〈ポジティブ〉との協働により生まれたお香立ては、やすらぎの青と呼ばれる十和田石と繊細なガラスが見事に同居。小ぶりながら緊張感のある佇まいだから、部屋のスパイスにうってつけ。Φ110×H50mm。(ジェネラルファニシングスアンドコー

6.〈アスティエ・ド・ヴィラット〉のお香立て

¥62,590

 ふとした所作の一瞬の造形が実に詩的だ。パリの彫刻家セレーナ・キャロンヌにより作られた〈アスティエ・ド・ヴィラット〉のアートピース。お香を焚かないときは、指の間に花を挿せば一輪挿しにも。W153×H82mm。(オルネ ド フォイユ

7. 新治廃寺の平瓦

¥17,000

 お寺で参拝すると心が清められる気がするけれど、あの空気感まで部屋に取り入れようとするならばこちら。奈良時代に茨城県で造られた「新治廃寺」より出土された平瓦は、もはや置くだけで背筋がシャキッとなりそう。W240×H40mm。(そらんじ

8. クウォーツボウル

¥17,600

 マダガスカルで産出された水晶から削り出したボウル。水晶が作られるスピードは100年で1ミリといわれており、大きな塊ともなれば、何億年の歳月が費やされる。間違いなく神秘的なパワーがここに。W99×H35mm。(ソウス オブジェクツ

9. リサイクルガラスのお香立て

¥8,250

 お香発祥の地であり、今も国内生産量の約70%を占める本場・淡路島をルーツに誕生したと聞けば、俄然興味が湧く。しかも、ブラウン管テレビの画面をアップサイクルしたものだから、制作背景も自然環境に優しめ。Φ75×H30mm。(ウォーター

10. 鋳物の蚊やり器

¥4,950

 お洒落な香りじゃなくて蚊取り線香でも十分に風流が感じられるはず。三重県の桑名地域で作られた鋳物による蚊やり器は、重厚なフォルムはもちろんのこと、雲の図柄だからケムリの出方も美しい。W164×H43mm。(スープ

11. 白磁のバナナ

¥4,400

 バナナにポップアートを感じるのは、きっとアンディー・ウォーホルのおかげ。〈ヨハク〉と〈ニュートラルワークス〉のコラボレーションにより生まれた逸品は、白磁ゆえのモダンな雰囲気まで併せ持つ。W175×H65mm。(ヨハク

12.〈オクタエボ〉のインセンスホルダー

¥7,480

 古代神話の祭壇からインスピレーションを受けたという、スペインのバロセロナを拠点にするプロダクトブランド〈オクタエボ〉の陶磁器。たしかに、供物の果物が乗ってるあのフォルムのよう。W55×H25mm。(エスメテナショップ

13. ソファープレートNo.1

¥7,700

 心身のヒーリングという点を考えると、ソファーやクッションのように安らぎを象徴する形状のものを選んでもいい。金沢を拠点とするガレージブランドの逸品。鏡餅のような質感だから縁起も良さそう。Φ170×H65mm。(リラックス セラミックス

14. パロサントプレート

¥4,180

 一見ただのレンガのようだが、こちらはテラコッタと呼ばれる素焼きの陶板と真鍮の金物を組み合わせたパロサント専用の香皿。そのミニマルで柔和な佇まいは驚くほど部屋に馴染む。W130×D80×H25mm。(ホール ツリー

15. アフリカのスツール

 受け皿を床に置いて蹴飛ばしてしまった経験がある人は、座面が内側に湾曲したミニスツールがおすすめ。原始的な雰囲気を感じるアフリカ製の材だから、少々焦げついても味として昇華してくれる。ちなみに福岡の〈アーユーディファレント〉で購入。Φ225×H200mm。(POPEYE Webアーカイブ)