ライフスタイル

暑い。図らずも涼を感じさせてくれるモビールを我が家に迎え入れよう。

部屋に置きたい、今気になるもの。全15個。

2024年8月6日

ワンテーマ・オブジェクト


photo: Wataru Kitao
text: Fuya Uto
edit: Toromatsu

 空気の流れによって、さまざまな姿を見せるモビール(動く彫刻)を世界で初めて発明したのは、アメリカの彫刻家のアレキサンダー・カルダーだと言われている。1930年代に、アートに「動き」を取り入れて世に打ち出したのはあまりに画期的だったに違いない。話は変わって、この暑い夏。今年こそは風鈴を、と思っていたけれど、吊るして風を感じるという点ではモビールという選択肢もありなのかも。 

1. Yellow Bird Mobile

¥48,400

 鳥モチーフの作品って存在自体が涼しげじゃない? ミシガン州で40年もの間ひたすらにモビールを作り続けている作家のデーヴ・ヴァンデ・ヴァースのこれなんてなおさら。その姿、雷鳥のごとき。W1050×H300mm。(プレイマウンテン

2. UFOモビール

¥7,800

 1964年〜1965 年のニューヨーク世界博覧会で発表されたという、デンマークのメーカー〈リビングリー〉の逸品は、扱いやすい紙製。使わないときは重ねることでコンパクトに収納できるのも、丁寧にハンドクラフトで作られているからこそ! W300×H700mm。(ピーオーエス

3. 藤城成貴さんのFRAMES A (ピンク)

¥38,720

 プロダクトデザイナーの藤城成貴さんが手掛けるこちら。4つそれぞれ異なるサイズの4㎜角のヒノキで構成されているため軽量であることはもちろん、照明によって映し出される影も楽しめるようにデザインされている。W350×H350mm。(イデーショップ

4. リキモビール シャンブル

¥26,400

 ちょっとシックに部屋を決めたいなら、日本のモダン・デザインの礎を築いた渡辺力さんによる銅を素材にした逸品を。1976年に新橋第一ホテルのメインバー『シャンブル』の設計を手掛けた際に併せて制作したモビールを現代に製品化したものだ。W435×H500mm。(メトロクス

5. 伊藤千織さんのawa

¥4,070

 はじめは一枚の正円の白い紙だけど、中央に吊り下げた紐を引っ張ると立体彫刻へと姿を変えるユニークな構造。北海道を拠点に活動するデザイナーの伊藤千織さんの作品は、プロダクト名の通り“泡”のように見える。W240×H520mm。(designshop

6. 〈テンポ〉の知恵の輪

¥12,100

 ついでにアタマの体操にもぴったりなのが、栃木県足利市のモビールブランド〈テンポ〉のこれ。同じカタチをした3つのパーツと1つのエンドパーツからなる仕様。接続点の組み合わせを変えることで、知恵の輪のように形を変えられるのだ。W250×H570mm(最小)。(テンポ

7. 〈キネティックレヴィ〉のクラフト品

¥15,400

 モスクワの小さな家族経営の会社〈キネティックレヴィ〉のクラフト品は、「落ち着いてモビールを見て」というスローガンが堪らなく素敵。ビーチ材を使った温かみあるフォルムは、たしかに忙しない日々に眺めればホッと一息つけそう。W450×H450mm。(クロロス

8. 宮下香代さんの満月

¥19,800

 愛知県名古屋市で活動する造形作家の宮下香代さんの一点モノは、しなやかで強靭な和紙と針金を用いて作られる。どことなく光を感じられるし、クラシックジャズのような静寂な美しい印象。満月という名がよく似合うな。W180×H400mm。(夏至

9. バウンス モビール

¥5,060

 部屋の空間にピリッとアクセントが出る幾何学的な造形美だけど、素材もフェルトボールだからポップさも併せ持つ。デザインは、デンマークを拠点とする建築家のルイーズ・ヘルマーセン。プレゼントにもよさそう。W300×H220mm。(ピーオーエス

10. 古いウッドウィンドスピナー

¥21,000

 嫌なことがあった日は、このゆら〜っと規則的に旋回するさまを眺めればきっと大丈夫。もはや瞑想している気分にさせてくれるのが、ヨーロッパやアメリカなど世界各国で作られているこちらの工芸品だ。W330×H340mm。(銀 吉村

11. ニールス・ボーア アトムモデル

¥13,200

 軽めの瞑想じゃなく、とにかく壮大な世界を体感させてくれ! という君には、物理学者ニールス・ボーアの原子模型の100周年を記念して作られた良品をオトモに。科学と芸術のハーモニーの先にある小宇宙に触れてみよう。W270×H270mm。(ピーオーエス

12. パーフェクトインスタンス

¥18,700

 カラーリングで涼を感じるのも一興。化学染料で色づけられたという、夏の澄んだ空のように鮮やかな天色と、真鍮の水平バーの配色は見るからにひんやり。2つのアルミニウムのプレートが絶妙に触れ合わずにゆらゆらと回転するのも特徴的。W374×H950mm。(テンポ

13. 〈Magis〉のクラウド

¥42,900

 天井というデッドスペースに誰もが知る雲をどーんと飾ってみないか。ミラノを拠点に活動するベネディータ・モリ・ウバルディーニの作品を、〈Magis〉が量産品としてリデザインしたワイヤー製。背後が透けることで、より一層部屋の空気も軽やかに。W550×H300mm(Sサイズ)。(Magis japan

14. カラーグラスのキネティックアート

¥2,970

 回転すると、金属のらせんのなかのカラーグラスがどこまでも上昇していく&下降していく、目の錯覚を利用したキネティックアート。気がつくと見入ってしまう中毒性があるため、隅にひっそりと吊るすのがいいかもね。W60×H260mm。(ディル ピックル クラブ

15. 〈ソグ〉のAIR SKIN

¥5,940

 見える? わずか0.027mm の糸で世界一薄く織られた「オーガンジー」という布を素材にした〈ソグ〉のユニークプロダクト。重力を感じないくらいゆっくり動くので、まさに空気がカタチを帯びてくる面白さがここに。W720×H720mm。(designshop