TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
CULTURE

【#4】私は「イミテイション・ゴールド」。

2021.06.03(Thu)

──願わくば、ホンモノの昭和の女になりたい。
肩パッドのジャケットに袖を通しながら、
33回転に耳を傾けながら、ディスコで夜を明かしながら…
そして今日も私は願う。

おバブリー三人娘の浅野ナナです。
トリを務める私のポリシーはズバリ!
「ホンモノの昭和」を追い求めること。

そのため実を言うと、私は“現代の作られた「昭和レトロ」”を好ましく思わない側にいます。
「昭和」が過去のものである以上、それらは昭和らしさの「らしさ(=イメージ)」だけが強調されたもののように感じてしまうからです。
まるで、輪郭だけなぞってある空虚のような…。
それだけならまだしも、中身にチグハグなものが詰め込まれてる時だってあります。

ひと言 言ってもいいかな
くたばっちまえアーメン♪

…気を取り直して。
では、この“現代の作られた「昭和レトロ」”の空虚を満たすべきものとは何なのでしょう?
私が思うに、それは「リスペクト」ただ一つです。
「リスペクト」があれば勉強する。勉強すると細部にこだわるようになり、再現度の高さにつながる。

私の日々のファッション・ヘアメイクにおいても、これを大事にしています。
ふんわりレトロ!ざっくり80年代!ではなく、当時のファッション誌を教科書に
「今日はイケイケボディコンギャルな1988年」
「今日はハイソOLな1986年」
と年代を設定して、アイテムの使い方や髪の巻き方、メイクの仕方や色味までそれぞれ変えるのです。

でも悲しいかな、ここまで徹底していても、私が現代に生きている以上ホンモノの昭和の女になることはできません。
以前はこの動かしがたい事実に絶望することもありました。


けれど今は、胸を張って自身を「イミテイション・ゴールド」と呼びたいのです。

なぜなら、ホンモノでなくとも、「美術館に飾られる複製画」と「絵のタッチをそれっぽくにせて描いた絵」は明らかに完全な別物だから。

私はこれからもずっと、時代に逆らいながら踊りたい。

プロフィール

おバブリー三人娘

綾乃、AYANO、浅野ナナが”バブル”が好きという共通点でインスタグラムで繋がり、日々SNSで”バブル愛”発信している。
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