今月のポパイは、セカンドハンド、つまり中古品の特集。でも、どうしてわざわざ古いものを買うのかって? もちろん理由はひとつじゃない。質の高いものが手頃に手に入るとか、今の常識では思いつかないようなデザインやアイデアが面白いとか、あるいは時間が経って変化した風合いが好きだとか。でも、何よりも重要なのは、積み上げられた数々のもののなかから、これだ! というお宝を探し出す、その行為こそが僕らにとって最高の遊びだってこと。蚤の市で、古着屋で、リサイクルショップで。中古品を“掘る”楽しさを、この一冊から感じ取ってみませんか?
全米最大規模と言われるボストンの巨大蚤の市
「ブリムフィールド」に行ってみた。
アメリカの開拓史がはじまった土地、ニュー・イングランドとで開催され、全米で最も歴史があり、広さも最大級だと言われるアンティーク・ショー「ブリムフィールド」。特集の始まりは、フリマ界のウッドストックとも言われるこの巨大蚤の市のレポートから。世界中の“中古好き”が集う、その熱狂の現場とは一体どんなものなのか?
世界各地の蚤の市でSNAP! みんな何を買っているんだろう?
フリーマーケット=蚤の市ほど、その国や街のカルチャーを肌で感じるスポットもない。そこで、一度は覗いてみたい世界各都市の名物フリマに足を運び、ディグを楽しむ人々に話を聞いた。前述のブリムフィールドに加え、ロンドン、ライプツィヒ、台北、メキシコシティ。海の向こうの買い物天国へ、いざ!
21人のディガーたちに、古いものを掘る「視点」を学ぼう。
いざ自分で古いものを見つけよう、と思っても、セカンドハンドという大海原から何をどう探すか、というのは意外と難しい。そこで21人の蒐集家を訪ね、彼らの偏愛あふれるコレクションを見せてもらった。いつの時代の、どんなものに面白さを見出しているのか。彼らの視点をヒントに、自分だけの宝を探してみよう。
NYの人気ブランド〈BODE〉のエミリーと、パートナーのエーロンと一緒に、東京の蚤の市をDIG!
お次は、普段から古いものを愛し、フリマに足繁く通う〈BODE〉のエミリーと、そのパートナーのエーロンと一緒に、富岡八幡宮の骨董市へ。数十年、数百年も昔のものから、現代に通じる魅力を掘り出す目利きであるふたり、そのショッピングの様子をドキュメント! 後半では、『古民藝もりた』をはじめ、東京の古道具の名店にもお邪魔しました。
ポパイ編集部が見つけた、気になる古着とセカンドハンド雑貨。
僕らが今欲しい古いものが眠っているのは、もちろんフリマや蚤の市だけじゃない。おなじみの古着屋や、ヴィンテージショップにも、目を凝らせば素敵なものはまだまだたくさんあるはず。ということで、ポパイ編集部が街で見つけた古くていいものを、カタログ形式でご紹介。
日本全国のいい店、掘れる店もたっぷり紹介。イエローページもあるよ。
良いものを見つけるためには、良い店をたくさん知っておくのも大切だ。東京の気になるニューオープンから、知られざる地方の名店まで、個性あふれるセカンドハンドショップを、たっぷり取材。さらには、蚤の市から、リサイクルショップ、古着屋、アンティークショップまで、覚えておきたい180軒超のデータをまとめたイエローページ付き!
蒐集家は古いものとどのように向き合い、暮らしてきたか?
古物好きなら知らない人はいない名店、羽根木の『out of museum』。その店主である小林眞さんのご自宅にもお邪魔しました。古いものに魅入られ、集め、ともに暮らしてきた小林さんだからこそ作り得る世界が、そこには広がっていました。
リサイクルショップに、メルカリ、ヤフオク。
セカンドハンドをめぐる冒険はまだまだ終わらない。
古物掘りを愛するPOPEYE Webメンバーとともに、都内のリサイクルショップを巡って考えた、「ものを買うこと」についての雑談の記録。そして、現代のディガーには欠かせないツールであるフリマアプリで、買い物上級者の面々が最近「いいね!」したアイテムを覗き見させてもらう企画など。他にも様々な企画がラインナップ。DIGは一日にして成らず。ここまで読んだら、あとは街に繰り出すだけ!
インフォメーション
POPEYE2024年9月号「セカンドハンドでディグしない?」
古着屋から蚤の市、リサイクルショップまで。セカンドハンド=中古品を楽しく掘るための考え方やノウハウが詰まった一冊。印象的なタイトルロゴを描いてくれたのは、サンフランシスコ在住のアーティスト、Jeffrey Sincichだ。
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