ファッション

〈オメガ〉とカーレースの話。

〈OMEGA〉SPEED MASTER MOONWATCH WHITE DIAL

2024年6月27日

カラダにいいこと、なにかしてる?


photo: Ryohei Ambo
styling: Kazuro Sanbon
grooming: Risa Fukushima
edit: Koji Toyoda
2024年7月 927号初出

’90sヴィンテージの〈ポロ ラルフ ローレン〉のレーシングスウェット¥14,080(アルバトロス1号店☎03・3314・5030) 中に着たノースリーブTシャツ¥7,920(モンキータイム/ユナイテッドアローズ 池袋店☎03・5979・3735) ユーズドのレーシングキャップ¥4,290(アルバトロス2号店☎03・6383・2945) ’00sユーズドの〈ジョーダン〉のバスケットショーツ¥8,800(古着の一善☎080・3006・5569) 〈ナイキ〉のスニーカー「エアトレーナー1」¥15,400(WORM TOKYO☎03・6303・4613) リブソックス(6パック)¥4,620 (レイルロード ソックス/HIGH! STANDARD☎03・3464・2109)

〈オメガ〉の永世定番「スピードマスター」を語る上で、NASAの宇宙開発史は切っても切れない。’69年、アポロ11号が月面に降り立った歴史的瞬間、この時計がアームストロング船長の手元にあったのはご存じのとおり。以来「ムーンウォッチ」の呼び名が定着するが、実はアポロ計画のために開発された代物ではなく、地上最速を求めるカーレーサーのために生まれた既存モデルが、耐久性・耐磁性・精度の高さから厳格なテストの末にNASAに認められて正式採用された。「スピードの達人」という名からも推察されるが、’50年代のカーレースは過酷で、タフで瞬時にタイムを把握できる正確さが求められた。そんな現場で10年もの研鑽を積み重ねた結果が、月への往復チケットを勝ち取ることに繋がったのだ。

インフォメーション

〈OMEGA〉SPEED MASTER MOONWATCH WHITE DIAL

〈オメガ〉を代表する1957年登場のタイムレスなクロノグラフ。この白文字盤は、’70年代にNASAが行った「アラスカプロジェクト」のための試作品へのオマージュ。今季から満を持してレギュラー入りを果たした。ケース径42㎜、手巻き、ステンレススティール製。¥1,254,000(オメガ☎0570・000・087)